バイク呉服屋の忙しい日々

2016年の記事

1958(昭和33)年に刊行された「点と線」は、松本清張の作品の中でも、代表的な社会派推理小説の一つである。 あらすじは、情死に見せかけた殺人事件の謎を解いていく物語。事件は、博多郊外の香椎海岸で起きているのだが、犯人と…

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一般的に、能率を上げるとか、効率を良くするということは、能動的・前向きなことと受け止められている。 それまで人の手で行ってきた仕事を、機械で代用することが出来れば、時間が短縮出来る上に、人件費を削ることが出来る。結果とし…

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ひと昔前までは、月末になると、多くの取引先の担当者が、店にやってきたものだった。問屋の社員達は、毎月、月はじめに開催される新作発表会の案内状を手に持ちながら、勧誘とご機嫌伺いを兼ねて、取引先を訪ね歩く。 ほとんどの問屋は…

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東京方面から中央線に乗り、笹子トンネルを抜け、勝沼にさしかかると、車窓の左側に甲府盆地が見えてくる。線路が山際に敷かれているので、町全体を見渡すことができる。 2、3日前には、桃の花が満開となり、扇状地がピンクに染まって…

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全国に「銀座」と名の付く商店街は、幾つあるだろうか。バイク呉服屋が店を構える通りも、「甲府銀座商店街」である。日本有数の商業地として発展した東京の銀座にあやかり、その名前を頂戴した繁華街は数知れない。 本来、銀座とは銀を…

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最近、呉服の取引に関して、相談を受けることが何回かあった。時折ブログの中で、この業界の内実について書き連ねているので、話してみたくなったのだろう。聞けば、トラブルの多くが、展示会という商いの場で起こっている。 無理強引に…

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「サクラサク」。「サクラチル」。文面がたった五文字のこんな電報のことを知る方は、もう50歳以上かもしれない。 現在、大学入試の合否発表は、当日、学内に掲示されるのと同時に、それぞれの大学のWEB上で判るようになっている。…

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大概のスーツの襟下には、小さな穴が開いている。その名前は、「ラペルホール」または「フラワーホール」。もともとジャケットは、学生服の詰襟のように、襟を立てて着用していたもので、この穴は第一ボタンを止める時に使われていた。 …

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サクラが天然記念物として、初めて認定を受けたのが、1922(大正11)年10月。前回御紹介した根尾村の淡墨桜を含めて、三本の桜が選ばれている。「日本の三大桜」とは、この三古木である。 この中の一本が、山梨県・北杜市(旧武…

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岐阜県の最北部、根尾という村に、一本の大きな桜の古木がある。樹齢は1500年以上、植えられたのは467(雄略天皇11)年頃と、言い伝えられている。 愛知県・一宮市の真清田(ますみだ)神社。この社に所縁が深い、土田という家…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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