バイク呉服屋の忙しい日々

2017年4月の記事

皆様は、「へぼ」という食べ物をご存知だろうか。砂糖や醤油、みりんなどで味付けして佃煮にしたり、バターで炒めたり、時には、混ぜごはんの具にすることもある。 へぼは、蜂の子の別名。山梨や長野、岐阜などの山国では、古くから貴重…

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紋を入れる時には、まず紋型紙を作らなければならない。上絵や、染め抜き紋の場合、紋の輪郭を彫った型紙を生地に刷り込み、細部は筆を使って丁寧に入れていく。美しい紋姿にするには、正確な型紙の出来と、繊細な文様を描く技術力が必要…

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バイク呉服屋は時折、ひとりでふらりと旅に出る。大抵、人知れぬ山奥の温泉や、誰も来ない小さな沼や湖の畔で、数日を過ごす。一応携帯は持っては行くが、掛かってきた電話に出ることはほぼない。家内には、居場所を告げて出掛けるが、よ…

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仕事を終え、東京へ帰ろうと、京都駅の新幹線ホームに立っていると、ひっきりなしに上り列車が到着する。席が埋まっていたので、乗らずに一本見送っても、10分も待てば次の列車が来る。京都は、のぞみ、ひかり、こだまと全ての列車が止…

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今、京都では、なかなか宿が取れない。特に、桜の花が咲き誇るこの季節は、なお難しい。大幅に増えた海外からの旅行者に、古都の春を満喫しようとする日本人が加わり、市内は大混雑している。出張の時にいつも使う、四条烏丸近辺のビジネ…

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「西陣の手織機は、三代続くのが、難しいとも言われている。つまり、手機は工芸のたぐいだからであろう。親がすぐれた職工、いわば技芸の腕があったとしても、それは子どもに伝わるとは限らない。息子が親の芸のおかげで、怠けるのではな…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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