バイク呉服屋の忙しい日々

2018年6月の記事

反物を買ったお客様が、そのまま品物を持ち帰ることは、まずない。品物を売った店では、着用する方の寸法を測り、裏地を付けて仕立てを受ける。きちんと使える姿に仕上げるまでが、今の呉服屋の仕事である。 それでも十年ほど前までは、…

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東京に居を構えるうちの取引先の住所を見ると、ほとんど全てと言ってよいほど、「日本橋」の地名が入っている。富沢町・浜町・馬喰町・人形町・大伝馬町・堀留町等々。町名は違えども、どこもかしこも日本橋界隈の町ということになる。 …

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東京の地下鉄には、聞き覚えのある発車メロディを流す駅が、幾つもある。一昔前までは、構内にけたたましいベルやアラーム音が鳴り響き、乗車を急き立てていたのだが、耳慣れたメロディだと、穏やかな気持ちで発車を待てるような気がする…

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先日、久しぶりに相撲の中継を見ていて、気付いたことがある。それは、力士の廻しの色が、以前にも増してカラフルになったことだ。茶色や紫、グレーなどはおとなしい方で、金銀、黄色、コバルトブルー、臙脂、緑、赤と、色の系統も多岐に…

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夏の声を聞き始めると、ビールのCMが目に付くようになる。夕暮れ時、浴衣掛けで縁側に座り、喉を鳴らしながら一気に飲む姿を見れば、下戸のバイク呉服屋でも、「あ~うまそうだ、飲んでみたい」と思ってしまう。だが、実際に飲んでしま…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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