バイク呉服屋の忙しい日々

2013年12月の記事

昭和40年代までは、どの家も「掛け=ツケ」で品物を買っていた。主に米や味噌、醤油、酒など日常に使う食品類などがそうだった。だいたい20日締めの月末払いとかで、ひと月単位でまとめて、支払いをしていたのだ。 どこの家も、「ツ…

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仕事においては、どんな人にも「新人=駆け出し」の時代がある。大概は、すべてが「初めて」のことばかりで、戸惑ってばかりである。 今は以前より、仕事の上で「困る」ことは少なくなってきたが、それでも迷うことや不安になることは多…

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花札は「日本の季節」をあしらった「伝統的」カードゲームである。1月は松、2月は梅、3月は桜そして12月は桐。「ピンからキリまで」といわれるが、「キリ」は「区切り」という意味として、一年の最後の月「桐=キリ」に言葉が掛けら…

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一枚のキモノを長く生かす方法として、「染め替え」がある。若い頃気に入って使っていたものが、年齢とともに派手になっていくのはやむを得ない。柄行きをそのまま生かしながら地色を変えて行く技術は、「キモノだからこそ出来る智恵」で…

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インドネシアには二つの伝統的染織技術がある。「染」は「バティック(ジャワ更紗)」で「織」は「イカット」。「イカット」については、その経絣の裂地が「広東錦」に経由され、日本の絣のルーツの一つになっていることを書いた(「聖徳…

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どんな職人さんたちにも「組合」というものがある。「紋章職人」の西さんが所属しているのは、「紋章上絵保存会」。「補正職人」の塗矢さんは「東京都染色補正しみぬき組合」。「洗張り職人」の「太田屋・加藤くん」は「東京きもの染洗協…

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キモノとは面白いもので、反物の巾によっては、男女の区別なく使えるものが多い。問題になるのは「裄丈」だが、昔と違い反巾そのものが9寸5分程度まで広くなっているので、1尺8寸5分程度までの寸法には、対応出来ている。 女性の裄…

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ここ何日か、七五三祝いの後の手入れをした品の納品が続いた。子どものキモノだけでなく、母親が使った品物も一緒に手を入れる。母親が着るアイテムは、「色紋付」か「付下げ・訪問着」である。 納品の際、ほとんどのお客様は、「今度い…

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今日から、師走。ブログの公開を始めて半年以上が過ぎました。のべ4700人もの方にご覧いただき、大変感謝しております。(うちの「訪問カウンター」は、同じ方が一日に何度訪問されても、重複して数えることはなく、あくまで、一人な…

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日付から

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  • 昨日の訪問者数:384

このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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