バイク呉服屋の忙しい日々

2022年の記事

先週末、東京の悉皆職人に依頼していた品物が戻ってきた。これはしみ抜き補正や丸洗い、また寸法直しや仕立替えに必要なスジ消しや洗張りを施したものである。そして、和裁士に依頼していた年内納め最後の誂え品も、同じ日に仕上がってき…

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一応、呉服屋の息子として生まれ育ったので、子どもの頃、店がどのような雰囲気だったのか、何となく覚えがある。もちろん、何をどのように売っているのかは、小学生の私に理解できるはずも無かったが、「きれいな布を扱っていること」だ…

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本当に悲しいことだが、突発的な災害や事件、事故によって、生活の場を奪われたり、故郷を追われたりする人々の姿を目にすることが、多々ある。最近では、東日本大震災の津波によって引き起こされた福島第一原発の事故により、政府から居…

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呉服屋が書くブログなので、原稿の中で使う漢字には、どうしても「糸偏」が多くなる。ご承知の通り、経糸に緯糸を交差させると織物が出来上がるが、経も緯も織も全て糸偏である。また、素材や織物組織の名称などはまさに糸偏オンパレード…

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霜月も終わりに近づき、すっかり日暮れが早くなった。このところ、午後3時を過ぎれば日は傾き始め、4時半にはもう暗くなる。日の長い6月だと、7時を過ぎても明るさが残るので、今と昼の長さは2時間半も差がある。日暮れに追い立てら…

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現代では、ある事象について秀でた知見を持っている研究者や知識人のことを、有職者(ゆうしきしゃ)と呼んでいる。政府や省庁が重要な事案を検討する時には、この人々を招いて会議を開き、提言を求めることがよくある。感心するのは、ど…

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立冬を過ぎて、このところ晴天が続いている。日本列島の西にある大陸上に高気圧があり、東の千島列島付近に低気圧が位置するという、いわゆる「西高東低」の気圧配置になってくると、秋深く冬近しを思わせる。こうなると、太平洋側の地域…

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「体裁を整える」とは、外見を気にするとか、見映えを良くするという意味だが、呉服屋における体裁とは何かを考えた時、それはお客様への品物の見せ方や、誂えた品物の納め方に対する気遣いに当たるように思う。清潔で居心地の良い店舗は…

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人それぞれには好む色があり、それによって行動や心のあり様が判る。色彩心理学とは、色を使って人間の心を研究する学問。色は各々に特徴があり、そこには様々な意味合いを含んでいる。だから色からは、性格や特質を知ることが出来るとい…

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多くの日本人にとって、信仰の対象となっているのは神と仏。中には、キリスト教や他の新しい宗教と言う方も居られようが、神道と仏教が、日本人の心に息づいてきたのは、その歴史的経緯を考えても間違いないだろう。そして実はこの二つ、…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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