ファッション関係はもちろんのこと、日常の生活で欠かせない身の回り品の中で、レンタル出来ないものがどれだけあるだろうか。はたと考えて見ても、「買う以外に選択の余地がない」というモノが見当たらない。それほど現代では、モノを所…
積載量10tの大型トラックで、1430台分。これは農水省の調査による、日本で一日に廃棄される食品の量。驚くことに、一年間で522万tもの食べ物が、ゴミとして捨てられている。「食品ロス」の内訳は、飲食店やコンビニ、食料スー…
国連が公表している「世界幸福度ランキング」によると、昨年度の日本の順位は、54位。これは、G7(先進7か国)の中で最下位、OECD(経済協力開発機構)加盟36か国の中で32位と、極めて低い位置に置かれている。幸福度を決め…
たまに頂く読者からのメールで、「よく話のネタが尽きませんね」と感心されることがあるが、実はブログのテーマは、二か月先くらいまでほぼ決まっている。今は月に4回の更新で、そのうち一度は必ず、季節に相応しい品物を選んでコーディ…
「おまえ百まで、わしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで」とは、能・高砂に出てくる老夫婦に因んで作られた謡曲の一節で、夫婦が仲良く、長く連れ添うことを願う意味で使われる故事として、よく知られている。そして、この能の中では「…
0~9まである数字には、縁起の良いものと悪いものがあると、誰もが認識している。例えば、ラッキーナンバーとされている7だが、これが良い数字として定着した根底には、キリスト教において、7が完成を意味する数として理解されている…
和装にとって江戸という時代は、画期的であり、またある意味では、革新に満ち溢れた時代だったように思える。例えば、桃山期から江戸初期に使用した帯は、幅の細い平絎(ひらぐ)帯や細い紐状のモノを巻き、結び垂らしていただけだったが…
バイク呉服屋への仕事依頼のほとんどは、まずメールから始まる。それはいつも突然のことであり、その多くは、店が位置する山梨県以外に在住されている方からだ。都内を含めた関東圏からがほとんどだが、仙台や名古屋、大阪や兵庫など遠方…
一応、呉服屋の息子として生まれ育ったので、子どもの頃、店がどのような雰囲気だったのか、何となく覚えがある。もちろん、何をどのように売っているのかは、小学生の私に理解できるはずも無かったが、「きれいな布を扱っていること」だ…
霜月も終わりに近づき、すっかり日暮れが早くなった。このところ、午後3時を過ぎれば日は傾き始め、4時半にはもう暗くなる。日の長い6月だと、7時を過ぎても明るさが残るので、今と昼の長さは2時間半も差がある。日暮れに追い立てら…