バイク呉服屋の忙しい日々

今日の仕事から

「験を担ぐ」とは、縁起を気にして一定の行動を繰り返すことを言うのだが、以前良い結果が出た時のある行いを、吉祥の前兆と考えるからこそ続くこと。この験なる行動は、担いでいる本人だけが拘っていることで、傍から見れば、それほど意…

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呉服屋の品物は、様々な経緯を辿って、店先や棚に並んでいる。当然のことだが、商いをする時には、反物や帯をお客様の前で広げて、その地色や柄行きを見て頂くことになる。けれども見る側にとって、品物の内容を見ても、これが新しい品物…

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先週の金曜日・29日に、桜がようやく開花した。甲府では昨年より12日、東京では15日遅い。去年の満開日が3月22日だったことを考えると、今年の遅さが際立つ。ここまで遅れたのは、2012(平成24)年以来のことだが、これは…

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皆様は、日本の俳優の中で「名脇役」と言えば、誰を思い浮かべるだろうか。私は、大滝秀治さん。朴訥な好々爺だったり、一徹な頑固者を演じてみたり、時にはコミカルな一面も見せたりする。70年代には、社会派と呼ばれた日本映画・金環…

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自宅から店への通勤には、毎日バイクを使っているので、ちょっとした気温の変化や風の違いを体感出来る。冬から春へと季節が渡ることを実感するのは、毎年今頃。「暑さ寒さも、彼岸まで」の言葉通り、春分の頃になると、バイクが辛くなく…

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外見や見た目で人を評価してしまうことを、ルッキズムと呼んでいる。この言葉は、look(外見)とism(主義)で構成され、それは「外見重視主義」という意味を持つ。本来人の評価は、外的なことではなく、内的なことで決めなければ…

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どんなドラマにも主役と脇役が存在するように、季節を彩る植物にも、それぞれの持ち場があるように思える。野に山に庭に、芽吹き始めた木は、時を経るごとに蕾を持ち、やがて花がほころび始める。春という季節は、否応なく、そして最も強…

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時折お客様から、「洋装では使わない色や模様でも、和装だと試したくなる時がある」との声を聞くことがある。普段は、モノトーン系の目立たない色ばかり着ているけど、キモノ地色では明るいパステルを使い、合わせる帯にもインパクトのあ…

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年が明けるとすぐに、多くの問屋やメーカーでは初市を開催する。各小売屋には、すでに暮れのうちに案内状が送付されており、仕入れをするかしないかは別にして、大概そこで年始の挨拶をすることになる。だが今年は、元旦に予期せぬ災害が…

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毎年暮れの風物詩になっている浅草寺の歳の市が、今週末の三日間で開催される。従前は正月用品や縁起物を売る観音様の縁日であったが、江戸の末期頃から羽子板を売る店が数多く立ち並ぶようになる。この当時は、女の子が生まれた家に羽子…

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日付から

  • 総訪問者数:1952312
  • 本日の訪問者数:233
  • 昨日の訪問者数:354

このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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