昭和の加賀友禅（５） 成竹登茂男・桜色暈し 椿梅早春文様振袖
「松木さん、うちの孫を説得して下さいな」。突然先月上旬、古いお客様から、こんな電話を頂いた。この方とは、このところ１０年以上はご無沙汰になっていたが、以前は娘さんの振袖など、フォーマルモノを中心に、上質な品物を求めて頂い…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
キモノと長襦袢。双方の袖丈と裄の間にある、寸法の違いとは
バイク呉服屋は、小学生の頃から太っていた。いわゆる肥満児というヤツだ。この体型は、中学・高校と進むにつれても変わることはなく、高校３年の時には１０４キロを記録し、この時がこれまでの人生の中で、最重量であった。 しかし、東…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
３月のコーディネート 春告鳥の染帯で、陽春を装う
春を告げる鳥と言えば、多くの方が鶯を思い起こすだろう。梅の枝に止まり、「ホーホケキョ」と鳴く姿は、花札の絵柄にも描かれている通り、誰にもお馴染みである。 だが鶯は、春の訪れを呼ぶ鳥には相違ないが、梅枝にはなかなかやってこ…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
サクラ色、オールインワン（後編） サクラ染の紬で、共色合わせを試す
２．３日前から２０℃を越える日が続き、急に暖かくなった。それとともに、サクラの蕾も一気に膨らみ始め、開花も秒読みである。昨年、東京での開花日は３月２１日。平均開花日が２６日なので５日早かったが、今年は上回るスピードで花が…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
サクラ色、オールインワン（前編） 春ならではの、共色合わせを試す
５８歳にして初めて、花粉症を罹った。鼻水は出るわ、くしゃみは止まらないわ、喉はイガイガするわ、涙で目がくしゃくしゃするわで、もう顔中無茶苦茶である。おかげで、人相の悪さが、いっそう際立ってしまっている。 そして間が悪いこ…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
バイク呉服屋への指令（４） 校長先生の紫袴に合う、キモノの色を探せ
昨年、内閣府が公表した「男女共同参画白書」を見ると、生産年齢にあたる２０～６４歳の人口は減っているものの、就業者数は増加しており、その過半は女性である。 男女雇用機会均等法が施行された１９８６（昭和６１）年の女性就業率（…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
２月のコーディネート 雨水を過ぎ、春らしさを着姿に映す
今年は、近年にない寒い冬のように思える。例年であれば、東京で朝の気温が氷点下になるのは、ひと冬に２，３回なのだが、先月中旬から今月上旬あたりにかけては、連日のように氷点下を記録していた。 また、北陸や東北の日本海側では異…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
１８歳成人は、何をもたらすのか（後編） どうなる？呉服業界
現在盛んに論議されている、働き方改革。労働時間の短縮を含め、時代に即応した多様な働き方を模索してはいるものの、経営側と労働側双方の隔たりは大きく、納得がいく方策を政府が提示することは、簡単ではない。そしてそもそも、残業時…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
昭和の残香が漂う、手直しの品々 羽織編
「降る雪や、明治は遠くなりにけり」と、俳人・中村草田男が詠んだのが、１９３１（昭和６）年のこと。 これは、雪の降る日に、自分の母校である青南小学校（現在の東京港区立青南小学校）を２０年ぶりに訪ね、その時の思いを詠んだ句で…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
キモノのしきたりを考える（後編） 晴れと褻、その境界を意識する
２月７日は、北方領土の日。第二次大戦後、ソ連（ロシア）に実行支配され続けている北方四島（国後・択捉・歯舞群島・色丹）の返還を求めるために、国民的な関心を高めようとして、１９８０（昭和５５）年の国会決議により制定された日。…
- 投稿者：
- 松木 茂
- カテゴリ：
