平成も、残すところあと二日。10日間という、これまでにない長い連休の間に、時代は変わり目を迎える。そんな中で、一般の人々は、改元よりもむしろ、与えられた休暇をどのように過ごすかということに、目が向いているようにも思える。…
店を開けている間には、様々な電話が掛かってくるが、商品の営業や勧誘の電話ほど迷惑なものはない。相手は決まって、「お忙しいところ、恐れ入りますが」と話し出す。忙しいとわかっているのなら、掛けて来ないで欲しいが、先方もそれが…
当たり前のことだが、呉服屋が扱う品物のほとんどは、お客様の寸法通りに誂えなければ、納品することは出来ない。今の時代、反物だけを買って、自分で仕立てをするという方は皆無なので、着用出来る形に仕上げるまでが、呉服屋の仕事とな…
旧暦では、その年を甲(きのえ)から癸(みずのと)までの十干と、子(ネズミ)から亥(イノシシ)までの十二支を、組み合わせて表す。近頃は、干支=十二支であるかのように認識され、十干はほとんど注目されていないが、本来この二つを…
四月一日、次の新しい元号が「令和(れいわ)」と決まった。645年、孝徳天皇の下で始まった大化から数えると、これが248回目の改元である。 これまでの元号名は、中国の書物(漢籍)を典拠としてきたが、令和は初めて日本の書物(…