バイク呉服屋の忙しい日々

にっぽんの色と文様

人は何物にも捉われず、無為自然の中で生きることが本義と説いた老子と荘子。いわゆる老荘思想だが、少し政治的な側面を持つ老子に対し、荘子は徹底的に世俗から離れ、縛るものを拒む「自由な境地」を求め続けた。荘子は、エピソードや寓…

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昨年12月、政府が策定した第五次男女共同参画基本計画の最終案の中で、選択的夫婦別姓の文言が削除された。コロナの情報一辺倒となっている今、この報道に気を留めた方は少なかったかも知れないが、この改悪案からは、男女が性別に関係…

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すでに多くの人たちにとって、世間の出来事を知る手段は、テレビかネットで十分だろう。特に30代以下の若者は、スマホさえあれば、何もいらないはずだ。インターネットという情報媒体の出現は、従来の人々の行動を大きく変え、活字離れ…

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先頃、首都圏や北海道との往来自粛が、ようやく解除された。県を跨ぐ出張や旅行は出来るようになったものの、まだ大手を振って出掛けられる状況ではない。誰しも、「ウイルスを持ち込むこと、あるいは持ち帰ること」を恐れる。ワクチンや…

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ここにきてようやく、取引先の染屋や帯メーカーから、売り出しや展示会の案内状が届くようになった。各社ともこれまでは、緊急事態の発令を受けて営業活動を自粛していたが、先頃解除されたので、今月からやっと普段の商売に戻るようだ。…

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連なる山の狭い間を通り抜けた川は、平地に出た所で、運んだ土砂を堆積させる。このような地形のことを、扇状地と呼ぶ。山間部では急峻だった川の流れは、土地が平らになると弱まり、そこに砂や礫が積もる。この山の出口を起点として、扇…

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新年も二週間が過ぎて、すっかり正月気分が抜けた。最近こそ、コンビニの元日営業の是非などが取り沙汰されているものの、年末年始を問わずに、仕事を続ける店もまだ多い。昭和の頃だと、正月の三が日くらいは家で過ごすという人が多かっ…

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バイク呉服屋にとって、10月は憂鬱な月。というのも、今月は税金を納めなければならないからだ。店の決算月が8月なので、今月末までに消費税と共に、市と県へ各々法人税を納付しなければならない。一日でも遅れると督促され、延滞税が…

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「くでになる」と言われても、山梨県人以外の方々は、何のことかさっぱりわからないだろう。「くで」とは、「こんがらがる」とか「絡まる」という意味の甲州弁で、紐と紐がくしゃくしゃに重なりあい、解けなくなった状態の時に、よく使う…

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数十本の糸を一つに束ね、一定の法則で斜めに交差させながら紐のように組み込んで作るのが、組紐である。その起源は古く、今から一万年以上も前の縄文時代にまで遡る。 日本草創期のこの時代に、縄文と名前が付いた理由は、言うまでも無…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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