バイク呉服屋の忙しい日々

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「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」。これは、江戸中期の享保から宝暦年間に活躍した、滝瓢水(たきひょうすい)の句である。自分の友人が、置屋から遊女を足抜け(助け出すこと)させようとしたのを見て、それをたしなめて詠んだと…

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1871(明治4)年、明治新政府は、藩に代わる新たな地方の区割を決める。いわゆる「廃藩置県」である。最初は、3府72県に分けられたが、分割と併合を繰り返し、1都1道2府43県・47都道府県と現在の形に定まったのは、189…

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大概男の子は、中学生くらいになると親が疎ましくなる。日常の会話と言えば、「メシ・風呂・カネ」くらいのもので、自分の話をすることはほとんどない。やはり私もこの例に洩れず、高校生あたりからは、親との会話がほぼ途絶えた。 今考…

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京都駅から西陣へ行くには、市営地下鉄・烏丸線の国際会館行に乗り、五つ目の駅・今出川で降りる。そこから、今出川通を西に向かって歩き、堀川通を越えて、大宮通を北へ上がる。京都の地名には、上ル、下ル、入ルが並ぶが、これは東西南…

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先日のニュースで初めて知ったのだが、近頃の婚活には、DNA鑑定を使うらしい。本来この検査は、血族関係を証明する時や、犯罪捜査等で人を特定するために使うもの。 DNAとは、デオキシリボ核酸という物質で、遺伝子の中核を成すも…

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先日、実家で飼っていた犬が亡くなった。年齢は20歳近かったので、大往生である。元気な頃は、外の小屋に繋いでおいたのだが、ここ一年ほどは衰弱が激しく、冷暖房完備の室内に入れていた。食べ物も栄養価の高いものを与え、具合が悪く…

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ここ数年、市街地に様々な動物が出没するようになった。猪や鹿、猿が道路を我が物顔で歩く姿も、よく報道される。人を恐れなくなったのか、それとも山に餌が減ったのか、原因は幾つも考えられる。長い間、人間と獣はそれぞれ生活のテリト…

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近代の日本において、ドラスティックに国の形態が変わる契機となったのが、明治維新と太平洋戦争。そのどちらもが、国内からの変革ではなく、鎖国体制下での欧米列強進出の是非を巡ること、あるいは、大東亜共栄圏の確立という大義名文を…

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キモノにせよ帯にせよ、一点の品物として出来上がるまでには、多くの工程を経なければならない。そして、この過程において、どれだけ人の手を施したかということで、質が決まる。もちろん価格も、質に比例する。つまり、手間と価格は、必…

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今、大学医学部入試における、女子の差別が問題になっている。大学が女子の入学を避ける理由は、女性が将来医師となった時に、結婚や出産、育児などで一時仕事を離れることが考えられ、継続して職場の戦力になりにくいことが、挙げられて…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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