4月は、季節が混在する月。コートを手放せないほど寒い日があると思えば、半袖でなければ歩けないほど暑い日もある。朝夕と昼の寒暖差が20℃近くになる日も珍しくなく、街行く人の服装にも、冬と春と夏が入り混じっている。毎日、何を…
2022年は、後々の日本において、大きな分水嶺となってしまうかもしれない。それは、国の根幹を為す安全保障の分野において、憲法の平和主義に依拠する専守防衛から離脱する可能性があるからだ。 この議論の高まりは、当然ロシアのウ…
総務省統計局によって、1950(昭和25)年から開始された戦後の家計調査。この目的は、国民の家計収支の実態を把握することによって、国の社会経済政策を立案するための資料とすることである。家計収支は、月ごと、四半期ごと、年ご…
ブログを書き始めて、8年10か月。今日のこの稿が、634回目になる。日付の履歴を見ると、最初の年・2013年には、月平均で13回も投稿している。ほぼ2日に1回のペースで、よくこれだけ速く記事を起こせたものだと、我ながら感…
経済は右肩上がりに推移し、世の中は平穏、多くの国民は繁栄を享受して、思うままに消費に走る。今から50年ほど前に迎えた高度経済成長期は、同じような空気が充満していた江戸の一時期に擬えて、「昭和元禄」と呼ばれていた。 昭和も…
もうすぐ成人年齢が、18歳へと引き下げられる。20歳を大人としたのは、1876(明治9)年の太政官布告というから、相当古い話である。これは、国の最高行政機関・太政官が公布した法令になるが、この太政官という機関は、遠く奈良…
季節の変わり目・立春を過ぎても、まだまだ冬の佇まい。今週は太平洋の南岸を低気圧が通過して、関東一円で雪が降った。甲府の積雪は8cmほどで大したことはなかったが、同じ県内でも富士北麓地域は30cm以上と、かなりの降雪になっ…
呉服屋にとって「はんなり」という京言葉は、とても馴染みのある修飾語だ。バイク呉服屋も、はんなりとした着姿とか、はんなりとした色合いなどと、稿の中でも良く使う。だが、具体的に何をもって「はんなり」と表現するかと問われると、…
日本における本格的な貨幣制度は、江戸の草創期・1601(慶長6)年に徳川家康の手で、金貨(慶長小判)や銀貨(慶長丁銀)が鋳造されたことに始まる。この貨幣の鋳造場所は、金が現在の日本橋本石町であり、銀は言うまでも無く中央区…
先月、日本修学旅行協会は、全国の国公私立中学校の3056校を対象として、修学旅行先にどこを選んだのかを調査した。回答があったのは1046校で、実施したのは500校(47.8%)。行先の第1位は京都、2位は奈良と順当だが、…