今月、本田・スーパーカブの生産累計が、一億台を越えたそうだ。これは、ヘビーユーザーのバイク呉服屋にとって、何とも嬉しくなるニュースだ。カブが生まれたのは、今から59年前の1958(昭和33)年。私が生まれる前年である。現…
朝、自宅の玄関を開けると、芳しい薫りが鼻をくすぐる。庭の金木犀の花が咲き始めたと、すぐわかる。年によって多少差はあるが、10月の第一週には、小さな橙色の花を付け始める。風に乗って漂う甘い香りは、毎年秋の深まりを感じさせて…
少し前まで、中元や歳暮に使う贈答品は、老舗デパートから送ることが多かった。それは、たとえ同じ品物でも、格の高いデパートの包装紙に包まれていると、相手の受け取り方が違う、という意識があったからだ。 送る側は、大切な取引先や…
このブログを訪ねて来られる方は、どんな方々なのだろうと、いつも想像しています。多くは女性なのでしょうが、中には、和の世界に関心を持つ男性諸氏も、少なからずおられるように思います。 年代は、店を訪ねて来られる方や、時折メー…
代を繋いで暖簾を下げる呉服屋の棚には、今となっては、商いの道具にはなり難い品物が残っていることが、よくある。それは、店に置いた時から、すでに10年以上が経過しているもの。私は三代目だが、さすがに祖父が扱ったものはもう無い…
今、中学や高校で規則の無い学校など、ほとんど無いだろう。制服に始まり、鞄、靴、靴下に至るまでの服装、そして頭髪など身だしなみに関わることまで、それこそ学校で生活を送ること全てにおいて、細かく規定されている。 学校に所属す…
大相撲の世界には、「三年先の稽古」という言葉がある。本当の実力とは、短期間で身に付くものではなく、成果が出るまでには、時間がかかる。目先の勝ち負けにはこだわらず、日々地道に精進すること。これが何よりも大切なのだ。稽古を怠…
奥会津にはまだ、日本の原風景とも言うべき、懐かしい姿が残っている。四季折々の美しい風景の中で、自然の恵みを受けながら生きる素朴な暮らしが、そこにはある。 会津若松と新潟の小出を結ぶ只見(ただみ)線は、越後山地の間を流れる…
それにしても、ここ数年の雨の降り方は異常だ。一時間に100ミリを越えるようなゲリラ豪雨や、狭い地域に長時間雨雲が居座り続ける線状降水帯は、河川の水の許容量をはるかに越えて、人々に甚大な被害をもたらす。 この夏の福岡・朝倉…
どの時代にも「アイドル」は存在する。現代では、AKBとかHKT、さらに桃色クローバーZなどのように、グループ化されているものがほとんどだ。バイク呉服屋のような50代のおじさんにとっては、どのグループにどんな女の子が何人所…