バイク呉服屋の忙しい日々

2016年の記事

呉服屋にとって、一番嬉しく有難いのは、お客様から信頼されて仕事を任されること。これは、新しい品物を求めて頂く時だけでなく、手直し品をお預かりする時も、同じである。 そんな仕事の中で、もっとも緊張するのは、「着用する場所に…

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蒸しと水元(水洗い)という仕事は、友禅の作業工程の中で最も地味であり、あまり知られてはいない。下絵や糊置き、色挿し、さらには箔・縫、絞りとそれぞれの工程にいる職人達の技は、品物の上に姿が表れる。 加賀友禅は、下絵の図案描…

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地方の者にとって、縦横無尽に張り巡らされた東京の地下鉄路線を、熟知して使いこなすことは難しい。知らないうちに、新しい路線や駅が出来ていたり、私鉄との乗り入れが始まっていたりする。 バイク呉服屋が、東京で学生生活を始めたの…

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長時間電車に乗っていたり、車で遠方の仕事に出掛けたりすると、体調が悪くなる。おそらく、冷房が効いた車内と灼熱の外気との温度差に、体が順応しないからだろう。 一方、バイクで仕事をしている時は、割と快適だ。もちろん、照りつけ…

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「なまめかしい」という言葉は、色気があるとか、艶やかという意味で使われることが多い。夏の街には、思い切り薄着で歩く若い女性が溢れているが、いくら肌を露出していても、なまめかしさは感じない。そればかりか、時折品のない印象を…

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バイク呉服屋は、まったく酒が飲めない。だが、顔が怖く、体もゴツイため、外見は「いかにも飲める」ように見えるらしく、他人からは意外に思われている。 私の飲めない度合いは酷いもので、コップ一杯のビールはおろか、お猪口一つの酒…

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リオ・オリンピックも終盤。体操・水泳・柔道・レスリングなどでは、期待された選手が期待通りのメダルを獲得している。そして、個人での表彰台には上がれなかったものの、卓球の福原愛ちゃんや、男子7人制ラクビーの選手達の頑張りは、…

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このブログでは、毎日どの稿がどれくらい読まれているか、わかるようになっている。また、読まれる方が、どこのサイト、あるいはページを経由して、ここに辿りついたのかということも、知ることが出来る。 ここ2,3日、急速に読まれる…

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このブログを書き始めて四年も経つのに、全く文章が上達しない。時折、昔書いた記事を読み直すことがあるが、意味不明なところもかなりある。呉服に関わることは、特殊な用語が多い。それをそのまま、説明もなしに書いてしまっているため…

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灼熱の中で取引先を歩き回ることは、かなり苦痛を伴う。普段バイクばかり乗っていて、歩くことがほとんどない。運動不足による体力の低下は、年齢とともに著しくなっている。歩くことを全く厭わなかった、バックパッカーの面影は、かけら…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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