多くの加賀友禅の図案は、それぞれの作家が描いたスケッチを基にしている。モチーフは、散歩の途中で見つけた野の花や、庭にやって来る鳥たちだったりと、ごく身近なものばかり。そして、四季折々に姿を変える山や海の風景もまた、図案の…
昨日、新しいパソコン・Windows10を導入した。何故なら、来年の1月には、Microsoft社がWindows7のサポートを終了するからだ。私としては、現在使っているWindows7でも、全く不自由はないのだが、やは…
一昨日、京都日帰り出張を敢行した。呉服を扱う問屋やメーカーでは、月初めに売り出しや新作発表会を行うが、師走には、一年を締めくくる「歳の市」と銘打って、バーゲンを行うところも多い。 今回の仕入れ目的は、紫紘の帯。この老舗帯…
呉服屋が扱った品物は、たとえその店が閉じてしまったとしても、お客様の箪笥の中では生き続けている。そして、キモノや帯を取り出さなくても、店名入りのたとう紙を見るだけで、その店のことを思い出すこともあるだろう。 フォーマルな…
どんな仕事でも同じだが、経験を積むことは何より大切であろう。新人の頃、全く見えていなかったことでも、年を経るごとに理解が深まり、それはやがて、道を究めたオーソリティとして地位を築くことに繋がる。やはり、失敗も成功も知り尽…
このところ、すっかり日が短くなった。3時半を過ぎると、もう太陽が西へ傾き出すので、仕事をしていても、何となく急き立てられている気分になる。冬至まではあと40日もあるので、まだまだ日暮れは早くなる。 けれども、短い日を惜し…
呉服屋として長い間品物を見ていると、地色や挿し色に表現される微妙な色合い、図案のバランス、そして構図の取り方などが理解出来てきて、自然と「モノの見方」が磨かれてくる。 品物にとって「作り方」も重要だが、いくら手を尽くした…
今年の秋は、忙しい。もしかすると、ここ数年で一番かもしれない。毎年秋には、一週間ほど休みを取って、北海道を歩くことにしているが、今年はまだ実現していない。 こう書くと、バイク呉服屋は、次から次へと品物を捌いて、儲かってい…
国立社会保障・人口問題研究所では、5年ごとに夫婦の結婚過程を調査している。直近の2015(平成27)年の調査によると、初婚夫婦の平均出会い年齢は、夫が26.3歳、妻が24.8歳。平均交際期間は4.3年で、結婚年齢は、男子…
毎年、その芳しい香りは突然やってくる。朝、玄関のドアを開けると、甘く優しい花の匂いが漂い、鼻腔をくすぐる。香りを放つ花は、金木犀。言わずと知れた、秋を告げる香木だ。 金木犀は、柊やオリーブと同じモクセイ科の常緑樹だが、同…