バイク呉服屋の忙しい日々

職人の仕事場から

物事を、「一旦白紙に戻してやり直したい」と思うことはよくある。多くの場合、それは難しく元には戻らない。どんなモノでも古くなれば劣化したり、使い難くなり、長持ちさせるには、それなりの手入れと「思い入れ」が必要になる。 呉服…

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我が最愛の「バイク」が重態である。もしかしたら「あと数ヶ月」の命かも知れない。 「スーパーカブ」は「ギアチェンジ式」になっているため、起動の時は「ニュートラル」で、その後「ロー」、「セカンド」、「トップ」とギアを変速させ…

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毎週木曜日は定休日なのだが、昨日は東京出張。全ての仕事をほぼ一人でしているため、メーカーや問屋、それに直しをお願いしている職人さんのところへいくのは、どうしても「休み」の日になってしまう。 呉服関係の会社は、日本橋の狭い…

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17日の土曜日まで「夏休み」を頂いた関係で、ブログの更新は一週間ぶり。 通常ならば、盆明けには秋物を出し始めるのだが、この暑さである。しばらくは店内の模様替えは出来ないだろう。「甲府盆地」の暑さには慣れているつもりだが、…

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これだけの暑さが続くと、「薄物」であっても「キモノ」を着ることを躊躇してしまう方も多いのではないだろうか。 「汗」をかかないで「薄物を着る」という訳には、なかなかいかない。 重要なのは、表地よりも下に身に付けるもので、「…

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38度を越える日が今日で5日連続である。暑さに少し体が慣れた気がする。 「心頭滅却すれば、火もまた涼し」という諺は、恵林寺の僧「快川国師」が、織田軍に火攻めをされた際に、こう言って亡っていったことに由来する。 バイクに乗…

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我々が扱う品物は実にデリケートなものである。そして、それは使っている間に様々な問題が生じる。「しみ」「色ヤケ」「カビ」「黄変色」「スレ」などその「症状」は多様だ。 また注意しないと、仕入れた品を店に置いておくだけでも、変…

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先日加藤くんからのメールでわかったことですが、「太田屋」さんの初代の曽祖父「増五郎」さんは、もともと目黒の生まれで、「加藤家」は徳川家光の時代から幕府の「鷹場」の管理をしていた名家で、農家でありながら「苗字帯刀」が許され…

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単衣から袷に変わるこの季節は、毎年、手直しの依頼が多くなる季節である。 秋から春にかけて使われた「袷」を、しみぬきや丸洗いをしたり、洗い張りして仕立て直すなどの仕事は、割と時間に余裕のある夏の間にお受け出来るのが、私とし…

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呉服屋として大切なことは、モノを作る職人とモノを直す職人の間に立ち、 その仕事の仔細を説明しながら商品を勧めたり、直しの仕事を受けたりすることが 出来る「知識と智恵」をどれ程持っているかという点である。 「経験」と一言で…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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