「直し」の仕事を受けても、全てが上手くいくということはない。特に、「しみ」や「変色、ヤケ」などの依頼では、品物を預かった時点で、「かなり難しいのでは」と思えるモノも多い。 ただ、その場の自己判断だけで、お断りすることはま…
今日、仕立職人の保坂さんと話をしているうちに、気が付いたことがある。先日このブログで、衰退した「嫁入り道具」の話をさせてもらったが、「現在では、不要になった品」の「代表的」なものを書き落としていたことだ。 その道具は「ミ…
ここ何日かは、成人式で使った振袖一式の手入れの依頼が多い。ほとんどはうちのお客様なので、その品物がどのようなものかは、わかっている。 幸い、好天に恵まれ、心配するような汚れのある品物はほとんどない。せいぜい「衿の化粧汚れ…
「キモノを使い回す」ということを、呉服屋としていつも頭の中に置いておかなければならない。親から子、孫へ、と寸法などを変えて使われるのは当然である。 また、アイテムを変えてどのように使えるかを考える。例えば、キモノを羽織や…
どんな職人さんたちにも「組合」というものがある。「紋章職人」の西さんが所属しているのは、「紋章上絵保存会」。「補正職人」の塗矢さんは「東京都染色補正しみぬき組合」。「洗張り職人」の「太田屋・加藤くん」は「東京きもの染洗協…
物事を、「一旦白紙に戻してやり直したい」と思うことはよくある。多くの場合、それは難しく元には戻らない。どんなモノでも古くなれば劣化したり、使い難くなり、長持ちさせるには、それなりの手入れと「思い入れ」が必要になる。 呉服…
我が最愛の「バイク」が重態である。もしかしたら「あと数ヶ月」の命かも知れない。 「スーパーカブ」は「ギアチェンジ式」になっているため、起動の時は「ニュートラル」で、その後「ロー」、「セカンド」、「トップ」とギアを変速させ…
毎週木曜日は定休日なのだが、昨日は東京出張。全ての仕事をほぼ一人でしているため、メーカーや問屋、それに直しをお願いしている職人さんのところへいくのは、どうしても「休み」の日になってしまう。 呉服関係の会社は、日本橋の狭い…
17日の土曜日まで「夏休み」を頂いた関係で、ブログの更新は一週間ぶり。 通常ならば、盆明けには秋物を出し始めるのだが、この暑さである。しばらくは店内の模様替えは出来ないだろう。「甲府盆地」の暑さには慣れているつもりだが、…
これだけの暑さが続くと、「薄物」であっても「キモノ」を着ることを躊躇してしまう方も多いのではないだろうか。 「汗」をかかないで「薄物を着る」という訳には、なかなかいかない。 重要なのは、表地よりも下に身に付けるもので、「…