灼熱の中で取引先を歩き回ることは、かなり苦痛を伴う。普段バイクばかり乗っていて、歩くことがほとんどない。運動不足による体力の低下は、年齢とともに著しくなっている。歩くことを全く厭わなかった、バックパッカーの面影は、かけら…
皇后・美智子さまのお召物の地色は、いつも上品で控えめ。薄い銀鼠色、生成色、薄ベージュ、ごく薄い灰桜色などをよく使われている。いずれにせよ、柔らかい色をまとわられることで、より気品のある姿として映って見える。 天皇陛下の傍…
小学生の夏休みの宿題と言えば、学習冊子・夏休みの友、読書感想文、絵日記や工作、自由研究(高学年)などであろうか。その内容は、我々が子どもだった昭和40年代とあまり変わっておらず、ほとんど定番と化している。 この宿題、子ど…
数日前、久しぶりに箪笥整理の仕事をしてきた。このお客様の家とは、私の祖父の代から、半世紀にも及ぶお付き合いを頂いてきた。先月初めに、ここの奥さんが亡くなられ、49日までには形見分けをしたいという、娘さん達の依頼を受けての…
浚い(さらい)とか、浚うという語句は、片付けるとか、まとめて整理するという意味である。「どぶ浚い」は、どぶ=側溝の大掃除であり、「棚浚え」は、商店の棚に残っている古い品物を、まとめて安く売って片付けてしまうこと。よく使わ…
2005(平成17)年から始まった、夏の軽装・クールビズもすっかり定着したようだ。節電や環境対策を考慮した結果、ノーネクタイ・ノージャケットを基本とする「働きやすい服装」が提唱された。これは、28℃以上の室温でも、仕事の…
二十四節気で言えば、一昨日が小満。もろもろの草木が、一定の大きさに成長する季節が到来したことを告げている。そういえば、わが家の庭の雑草たちも勢いをまし、これからが、私の手を煩わせる厄介な日々の始まりとなる。 除草剤をまい…
新橋・神楽坂・赤坂・浅草・芳町・向島。この街々は、東京でお座敷遊びができる、「花街」として知られている。料亭へ芸妓さんを呼び、歌と踊り、そして軽妙な会話を楽しみながら、もてなしを受ける。現代離れした、優雅で贅沢な遊び方で…
一般的に、能率を上げるとか、効率を良くするということは、能動的・前向きなことと受け止められている。 それまで人の手で行ってきた仕事を、機械で代用することが出来れば、時間が短縮出来る上に、人件費を削ることが出来る。結果とし…
ひと昔前までは、月末になると、多くの取引先の担当者が、店にやってきたものだった。問屋の社員達は、毎月、月はじめに開催される新作発表会の案内状を手に持ちながら、勧誘とご機嫌伺いを兼ねて、取引先を訪ね歩く。 ほとんどの問屋は…