バイク呉服屋の忙しい日々

最近の投稿

家で、最後にお雛様を飾ったのはいつのことだったか。長女が小学生のうちは、飾っていた覚えがあるのだが、それでも、もう20年も前になる。立派な七段飾りで、家内の両親が奮発して贈ってくれた豪華なもの。子どもが小さい頃は、狭いと…

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たまに頂く読者からのメールで、「よく話のネタが尽きませんね」と感心されることがあるが、実はブログのテーマは、二か月先くらいまでほぼ決まっている。今は月に4回の更新で、そのうち一度は必ず、季節に相応しい品物を選んでコーディ…

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数日前、京都の小さな工房で染めている蠟染の帯が、数点送られてきた。これは、ある取引先から、「ぜひ一度、目を通して欲しい」との依頼を受けた品物。話によると、「取引先のどなたかで、私の帯を見て頂き、気に入ったらぜひ求めて頂き…

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バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が生まれたのは、いつのことだっただろう。バイク呉服屋が中高生だった、昭和40年代終わりから50年代初頭にはすでに、2月14日は女子がチョコ持参で愛を告白する日として、盛り上がりをみ…

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「おまえ百まで、わしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで」とは、能・高砂に出てくる老夫婦に因んで作られた謡曲の一節で、夫婦が仲良く、長く連れ添うことを願う意味で使われる故事として、よく知られている。そして、この能の中では「…

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0~9まである数字には、縁起の良いものと悪いものがあると、誰もが認識している。例えば、ラッキーナンバーとされている7だが、これが良い数字として定着した根底には、キリスト教において、7が完成を意味する数として理解されている…

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和装にとって江戸という時代は、画期的であり、またある意味では、革新に満ち溢れた時代だったように思える。例えば、桃山期から江戸初期に使用した帯は、幅の細い平絎(ひらぐ)帯や細い紐状のモノを巻き、結び垂らしていただけだったが…

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バイク呉服屋への仕事依頼のほとんどは、まずメールから始まる。それはいつも突然のことであり、その多くは、店が位置する山梨県以外に在住されている方からだ。都内を含めた関東圏からがほとんどだが、仙台や名古屋、大阪や兵庫など遠方…

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あけまして、おめでとうございます。三年ぶりに行動制限の無い年末・年始でしたが、皆様はどのように過ごされたのでしょうか。私は今年も、年明けはゆっくりと休ませて頂きましたので、例年通り人日の節句・今日7日が、仕事始めになりま…

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先週末、東京の悉皆職人に依頼していた品物が戻ってきた。これはしみ抜き補正や丸洗い、また寸法直しや仕立替えに必要なスジ消しや洗張りを施したものである。そして、和裁士に依頼していた年内納め最後の誂え品も、同じ日に仕上がってき…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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