今、「婚礼産業」といえる職種は何だろう。「結婚」に伴い「用意するもの」というのが、昔はあった。だが、その多くが今「必要としない」ものになっている。 「婚礼家具」・「婚礼布団」・「電化製品」そして「キモノ」。家具屋や布団屋…
ここ何日かは、成人式で使った振袖一式の手入れの依頼が多い。ほとんどはうちのお客様なので、その品物がどのようなものかは、わかっている。 幸い、好天に恵まれ、心配するような汚れのある品物はほとんどない。せいぜい「衿の化粧汚れ…
家内と結婚したのは、1988年・昭和63年である。昭和最後の年(昭和64年は一週間しかなかった)ともいえる年にあたり、昨年銀婚式を越えた。 都会で生まれた彼女を、無理矢理騙して連れてきた「バイク呉服屋」としては、よくぞ今…
「キモノを使い回す」ということを、呉服屋としていつも頭の中に置いておかなければならない。親から子、孫へ、と寸法などを変えて使われるのは当然である。 また、アイテムを変えてどのように使えるかを考える。例えば、キモノを羽織や…
暦の上では、明日が成人の日。甲府市をはじめ近隣の自治体では、今日式典が催されている。地方都市では、東京を始め他県に出ている新成人にも、帰ってきて参列しやすいように、連休の一日目に式が設定されている。 着付けをサービスに付…
問屋の初市というのは、毎年、正月明けの週明けに開かれる。年の初めなので、挨拶がてらに出かけてゆくことが多い。 仕入れをする目的がなくても、「ご祝儀」の意味もあり、品物を買い入れる。問屋の方でも、「お年玉」価格などと名を打…
キモノの文様の中で、「松」ほど、様々に取り入れられているものはない。「松」そのものだけの文様でも、樹木全体を描いたもの、松林を描いたもの、枝や松葉にモチーフを絞ったものなど多様である。 「松」の形も、「三階松」や「老松」…
昨年末の29日から、3日まで正月休みをいただいた関係で、今日が今年初めてのブログの更新になりました。昨年5月から始めた、「ブログ」のような「コラム」のような、わかりにくい呉服屋の話にお付き合いしていただいた皆様、本当にあ…
昭和40年代までは、どの家も「掛け=ツケ」で品物を買っていた。主に米や味噌、醤油、酒など日常に使う食品類などがそうだった。だいたい20日締めの月末払いとかで、ひと月単位でまとめて、支払いをしていたのだ。 どこの家も、「ツ…
仕事においては、どんな人にも「新人=駆け出し」の時代がある。大概は、すべてが「初めて」のことばかりで、戸惑ってばかりである。 今は以前より、仕事の上で「困る」ことは少なくなってきたが、それでも迷うことや不安になることは多…