バイク呉服屋の忙しい日々

最近の投稿

もうここ何年も、一年の仕事を終える日は28日と決まっている。毎年この日を目途に、納品や売掛金の回収を終え、大掃除を済まそうと計画を立てるが、師走の仕事は年々前倒しになる傾向があり、それほど慌ただしくはならない。 こうして…

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その昔織物は、二つに大別された。高級品と見なされた絹織物が呉服であり、庶民の日常着として使った麻や綿織物は、別に太物と称されていた。細い絹糸に比べて、麻糸や綿糸は太く、特に手で紡ぐ糸は太さに大きな差があったことから、太物…

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毎年暮れの風物詩になっている浅草寺の歳の市が、今週末の三日間で開催される。従前は正月用品や縁起物を売る観音様の縁日であったが、江戸の末期頃から羽子板を売る店が数多く立ち並ぶようになる。この当時は、女の子が生まれた家に羽子…

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江戸の昔、商いというものは、凡そ三つの形態に分けられていた。目抜き通りに大きな間口で店を開いていたのが「大店(おおだな)」で、大勢の従業員を雇い入れ、主に高級品を売っていた。米や塩、醤油などの食品を始め、金物や化粧品、書…

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ランドセルの色は、ついこの間まで、男の子が黒、女の子が赤と決まっていたように思えるのだが、最近街で見かける色は、水色や薄紫の優しいパステル色あり、鮮やかな緑やビビッドな黄色あり、中にはキャメル色とか銀鼠色のような、大人っ…

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一般に、実物を小さくした見本や模型のことを、雛形(ひながた)と呼ぶ。これが染織世界の語句になると、「ひいながた」という呼び名に変わる。意味は実物の手本なので、「ひながた」と変わりはない。だが違うのは、これが友禅模様の見本…

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このブログでは毎月一度、一つのテーマにそって、キモノと帯と小物を合わせたコーディネートをご紹介している。出来るだけ季節に相応しい品物を用意し、取り上げるアイテムにも偏りが無いように気を使いながら、その月の組み合わせを考え…

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現代は、不寛容な社会と言われている。「みんなが同じであること」に強い意識があり、少数派の主義や信念を認めず、強く批判をしてしまう。そしてそれは、時として人格の否定にまで及んでしまうことがある。この原因は、社会全体に蔓延る…

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今年は、葉の色付きがかなり遅れている。原因は言うまでもなく、暑さが長く続いたこと。9月中はほとんど夏、そして10月に入ってからも、中旬まで秋とは程遠い陽気が続いた。ようやくこのところ、朝夕の気温が10℃以下に下がり、昼間…

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「結構、県外の個人宅へ送る品物が多いですね」と、店に荷物を受け取りに来る宅急便の兄ちゃんからよく言われる。店から品物を発送する時には、取引先宛てを佐川急便、お客様宛をヤマト便と分けているが、お届けする時間を細かく設定でき…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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