バイク呉服屋の忙しい日々

今日の仕事から

紋を入れる時には、まず紋型紙を作らなければならない。上絵や、染め抜き紋の場合、紋の輪郭を彫った型紙を生地に刷り込み、細部は筆を使って丁寧に入れていく。美しい紋姿にするには、正確な型紙の出来と、繊細な文様を描く技術力が必要…

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バイク呉服屋は時折、ひとりでふらりと旅に出る。大抵、人知れぬ山奥の温泉や、誰も来ない小さな沼や湖の畔で、数日を過ごす。一応携帯は持っては行くが、掛かってきた電話に出ることはほぼない。家内には、居場所を告げて出掛けるが、よ…

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仕事を終え、東京へ帰ろうと、京都駅の新幹線ホームに立っていると、ひっきりなしに上り列車が到着する。席が埋まっていたので、乗らずに一本見送っても、10分も待てば次の列車が来る。京都は、のぞみ、ひかり、こだまと全ての列車が止…

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今、京都では、なかなか宿が取れない。特に、桜の花が咲き誇るこの季節は、なお難しい。大幅に増えた海外からの旅行者に、古都の春を満喫しようとする日本人が加わり、市内は大混雑している。出張の時にいつも使う、四条烏丸近辺のビジネ…

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春分前後は、昼と夜の時間がほぼ同じになる。このところ、夜が明ける時刻は、5時半頃で、日暮れは18時。春が進むにつれて、昼間の時間が長くなっていく。 春分は、季節の移りを表す指針・二十四節気の一つだが、節気をさらに5日ずつ…

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諸外国に比べ、日本の労働時間は長い。高度経済成長の時代から、半世紀近くこの問題が叫ばれているにも関わらず、一向に解決しない。 つい先頃も、電通の新入女子社員が、過度な残業を命じられた挙句、過労のため自殺してしまうという、…

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伊丹十三監督の作品は、どれも個性的だ。未亡人が、夫のラーメン店を再建する姿を描いた「たんぽぽ」や、女性査察官が脱税者を摘発する「マルサの女」。また、幼馴染が経営するスーパーを再建する主婦が主人公の「スーパーの女」、余命を…

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「ご想像にお任せします」という言葉は、事実や、自分の本意を知られたくない時に使う、都合の良いフレーズだ。こう言い放ってしまえば、ほとんどの相手は、聞きだす術がなくなる。このような場合は、表情や口調などから、真意を測るしか…

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仕事柄、京都へ行くことは多いが、観光などほとんどしたことがない。出張は、ほぼ一泊二日で行くが、日帰りもする。甲府ー京都間は、在来線と新幹線を乗り継いで約4時間。京都に滞在出来る時間は、5、6時間なので、どう考えても余暇に…

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ニュースを見ていると、東京では、雪の予報が出たり、朝の気温が氷点下になっただけで、大騒ぎをしている。日本の人口1億2千万の1割強・1300万人が住む街だけに、天候に限らず、報道が首都の話題に偏ることは、ある程度仕方あるま…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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