今、京都では、なかなか宿が取れない。特に、桜の花が咲き誇るこの季節は、なお難しい。大幅に増えた海外からの旅行者に、古都の春を満喫しようとする日本人が加わり、市内は大混雑している。出張の時にいつも使う、四条烏丸近辺のビジネ…
春分前後は、昼と夜の時間がほぼ同じになる。このところ、夜が明ける時刻は、5時半頃で、日暮れは18時。春が進むにつれて、昼間の時間が長くなっていく。 春分は、季節の移りを表す指針・二十四節気の一つだが、節気をさらに5日ずつ…
諸外国に比べ、日本の労働時間は長い。高度経済成長の時代から、半世紀近くこの問題が叫ばれているにも関わらず、一向に解決しない。 つい先頃も、電通の新入女子社員が、過度な残業を命じられた挙句、過労のため自殺してしまうという、…
伊丹十三監督の作品は、どれも個性的だ。未亡人が、夫のラーメン店を再建する姿を描いた「たんぽぽ」や、女性査察官が脱税者を摘発する「マルサの女」。また、幼馴染が経営するスーパーを再建する主婦が主人公の「スーパーの女」、余命を…
「ご想像にお任せします」という言葉は、事実や、自分の本意を知られたくない時に使う、都合の良いフレーズだ。こう言い放ってしまえば、ほとんどの相手は、聞きだす術がなくなる。このような場合は、表情や口調などから、真意を測るしか…
仕事柄、京都へ行くことは多いが、観光などほとんどしたことがない。出張は、ほぼ一泊二日で行くが、日帰りもする。甲府ー京都間は、在来線と新幹線を乗り継いで約4時間。京都に滞在出来る時間は、5、6時間なので、どう考えても余暇に…
ニュースを見ていると、東京では、雪の予報が出たり、朝の気温が氷点下になっただけで、大騒ぎをしている。日本の人口1億2千万の1割強・1300万人が住む街だけに、天候に限らず、報道が首都の話題に偏ることは、ある程度仕方あるま…
「龍村さんの帯地の中には、それらの芸術品の特色を巧に捉へ得たが為に、織物本来の特色がより豊富な調和を得た、殆ど甚深微妙とも形容したい、恐るべき芸術的完成があった。私は何よりもこの芸術的完成の為に頭を下げざるを得なかったの…
江戸時代の武士の中に、旗本という階級があった。この身分に就いている者のほとんどは、徳川家直属の家臣団である。彼らは、将軍がお出ましになる儀式に参列し、直接拝褐出来る「御目見(おめみえ)」の資格を持ち、知行地という領地も与…
世の夫婦は、性格やモノの考え方が似通う「似た者夫婦」と、どうして一緒になったのか理解に苦しむような「異質な夫婦」とに、分かれるような気がする。 似た者同士ならば、共感し合えることが多いので、穏やかな暮らしを送ることが出来…