3月に入り、高校や大学入試も大詰め、各地で悲喜こもごもの合格発表の光景が見受けられる。15の春、18の春の結果次第で、人生が変わっていく。それぞれの「分岐点」になる「春」である。 「困った時の神頼み」というのは、「宗教心…
久しぶりに大雪が降った。40センチを越える雪の始末となればやはり大変だ。先週は水、木と東京のお客様のお宅へ伺ったり、取引先や職人さん廻りをしていて、ブログの更新が出来なかった。 そこに、「ドカ雪」である。本来は昨日書く予…
当店の特徴は、「扱う品物」と「それを扱う人」の落差が大変大きいという点である。 これまで、このブログで取り上げたような品物を扱っている「店の主人」は、それなりの品格と格式を持ち、「専門店」としての気構えのようなものがある…
キモノの文様の中で、「松」ほど、様々に取り入れられているものはない。「松」そのものだけの文様でも、樹木全体を描いたもの、松林を描いたもの、枝や松葉にモチーフを絞ったものなど多様である。 「松」の形も、「三階松」や「老松」…
花札は「日本の季節」をあしらった「伝統的」カードゲームである。1月は松、2月は梅、3月は桜そして12月は桐。「ピンからキリまで」といわれるが、「キリ」は「区切り」という意味として、一年の最後の月「桐=キリ」に言葉が掛けら…
今年の秋・冬ファッションの流行柄は、「タータンチェック」と「千鳥格子」。流行色は「グレイッシュカラー」らしい。「チェック」模様は私が学生だった1980年頃にも流行っていたような気がする。 思い起こしてみれば、あの当時の大…
奈良の寺は「修学旅行の定番」である。東大寺(正倉院)・法隆寺・薬師寺・唐招提寺などは、誰もが一度は訪れる。 中学や高校で、事前に「歴史の下調べ」をして、旅行に備えるのだが、実際のところ生徒にはほとんど記憶に残らない。奈良…
私たちの世代では、「一万円札」といえば「聖徳太子」を思い浮かべる。現行紙幣では「学問のススメ」の慶応大学創設者「福沢諭吉」であるが、日本史上におけるその人物の大きさを考えれば、その差は歴然であろう。 それは、「一万円」の…
「文様」の再現と言う点からみると、「龍村」の果たしている役割は大きい。特に「上代裂」という「正倉院・東大寺」や「法隆寺」に伝わる数々の「裂」の「うつし」は龍村の品を通してほとんど理解することができる。この「上代裂」は多く…
「大学で日本史を専攻していた」というと、お客様から「やっぱり呉服屋さんらしいのね」などと言われることがある。 普通の跡継ぎであれば、「染織史」などを学んで、後々の仕事に役立てようとするだろう。しかし「呉服屋」になることを…