バイク呉服屋の忙しい日々

最近の投稿

「直し」の仕事を受けても、全てが上手くいくということはない。特に、「しみ」や「変色、ヤケ」などの依頼では、品物を預かった時点で、「かなり難しいのでは」と思えるモノも多い。 ただ、その場の自己判断だけで、お断りすることはま…

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今日は、年度始めの日。多くの企業で「入社式」がとり行われた。厳しい「就職戦線」を勝ち抜き、「社会人」として第一歩を踏み出す「門出」の日である。 昔から、会社を辞めたくなる節目は、「三日、三ヶ月、三年」だと言う。入社して、…

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「よろず屋」というのが、どんな形態の店なのか、若い方では知らない方も多いだろう。 昔、田舎へいくと、食料品から、日用雑貨まで、何でも売っている店が、集落に一つ、二つはあったものだ。これが、「よろずや」である。「よろず」=…

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以前、「黒留袖」が現代において、「消え行く式服」になりつつあることを、お話したことがあった。 人生の節目である「式」というものが、形式にとらわれないものになり、昔から続く風習や習慣を守る意識が薄れた。「結婚式」のあり方な…

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キモノの着姿で、「粋(いき)な装い」というのは、洗練されたとか、あか抜けたという意味で使われているが、それと共に、少し「艶やか」な雰囲気をかもし出している時にもよく使われる。 「粋」という言葉は、江戸時代の芸者衆の、「着…

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「当てにしていただく」「頼りにしていただく」ということほど、小さな小売店にとって有難いことはない。 先月大雪が降って、身動きがとれなかった反動だろうか、このところ毎日お客様からお声がかかる。内容は、直す仕事だったり、品物…

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京都の中で、呉服問屋が軒を並べている場所は、「室町(むろまち)」と呼ばれている一帯である。 室町とは、もちろん「室町時代」に端を発するもので、問屋が林立する「室町通り」辺りは、1378年に幕府3代将軍、足利義満の居所、い…

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東日本大震災から今日で3年。今だ20万人以上の方々が故郷に戻れない現状を考えると、改めてその災害の大きさと復興への道程の厳しさを感じざるを得ない。 「昨日と同じ今日がある」ということが、どれほど幸せなことか。「当たり前の…

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3月に入り、高校や大学入試も大詰め、各地で悲喜こもごもの合格発表の光景が見受けられる。15の春、18の春の結果次第で、人生が変わっていく。それぞれの「分岐点」になる「春」である。 「困った時の神頼み」というのは、「宗教心…

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東京の地下鉄に乗ると、「リクルート」姿の学生集団に出くわすことがよくある。おそらく、会社説明会や面接に向かうためなのだろう。彼等(彼女等)ほとんどの手には「スマホ」が握られ、画面を凝視している。その姿には、「後がない必死…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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