「よりを戻す」という言葉の意味は、仲たがいしていた者が仲直りして、元に戻ること。一般的には、「夫婦のよりを戻す」などと使われる。では、「より」とは何のことかご存知だろうか。 「より」=「撚り」である。この「撚り」は糸を撚…
私は、物事を「順序立てて」考えることが苦手だ。未来がどうなるか「予想」して事を運ぶより、「出たとこ勝負」で、その時々に応じて考えを変えて行けばよい、と思っている。 よい意味で言えば「柔軟」、悪く言えば「いい加減」というこ…
呉服屋になって約30年になるが、今までに一度も「売ったことのないアイテム」がある。それは、「絽の振袖」と「絽の色留袖」だ。どちらも7,8月に限定される、「夏の第一礼装」として使われる品物。 「売る機会がない」ということは…
夏の間、バイクに乗っているだけで、おおよそその日の気温がわかる。35℃以下なら、それほど暑さを感じない。30℃前後ならば、切る風の涼しさが心地よく思える。 問題は、信号で止まった時に汗がどっと吹き出すような時や、「モヤモ…
昨年9月、国から「厚生労働白書」が出された。その中に、「若者の意識を探る」という項目があり、結婚観や労働観、いきがいなどについて、18歳から39歳までの男女の意識調査がされている。 どのように調べたのか(聞き取り調査をし…
「謙る・遜る(へりくだる)」という言葉の意味を調べてみると、自分を低めて、相手を敬うとか、自分の価値を下げて、相手を立てる、「謙譲語」だと書かれている。 その意味で、「先生」という言葉はよく使われる。特に、国会議員を始め…
ブログに載せる記事を書くときは、自分の経験したことや知識ばかりでなく、沢山の資料も参考にさせて頂いている。だが、今までの話の中で、「念を入れた」つもりの稿でも、間違った認識のままお話してしまっているものがある。 そのこと…
店内の模様替えは、週1,2回。だいたい5日に一度の割合で、飾る品物を変えている。専門店という暖簾を掲げているのであれば、やはり「旬」を意識して、季節ごとにふさわしいものをお見せしなければならない。 店の正面ウインドに入れ…
日本における「Line」の利用者は、5千万人以上。人と人とを繋ぐ最も便利で、身近なツールとして、すっかり定着したようだ。「無料」でメールや画像、動画まで自由に送り、即座に情報を共有出来るようになったことは、人々の生活のリ…
梅雨時は、バイク呉服屋にとっては「憂鬱」な季節。雨が落ちていれば、発車はもちろん不能であり、仕事の効率は格段に落ちる。「宅配ピザ屋」が使うスクーターには、「屋根付き」のものがあるが、「昭和のスーパーカブ」にそんなものをわ…