「夏も近づく八十八夜」で始まるのは、お馴染みの唱歌・茶摘み。八十八夜とは、春分から数えて八十八日目のことで、毎年5月1日か2日がそれに当たる。この日に摘まれた茶葉は上質な新茶となり、これを飲むと患うことが無いと言われてい…
文様とは、一体どこから生まれたものか。それは言うまでも無く、人間が生活の中から感じ取ったものを様式化したのであり、外来文様であろうと日本固有の文様であろうと、変わることは無い。外来文様は、通過する国・地域のエッセンスを包…
4月は、季節が混在する月。コートを手放せないほど寒い日があると思えば、半袖でなければ歩けないほど暑い日もある。朝夕と昼の寒暖差が20℃近くになる日も珍しくなく、街行く人の服装にも、冬と春と夏が入り混じっている。毎日、何を…
2022年は、後々の日本において、大きな分水嶺となってしまうかもしれない。それは、国の根幹を為す安全保障の分野において、憲法の平和主義に依拠する専守防衛から離脱する可能性があるからだ。 この議論の高まりは、当然ロシアのウ…
総務省統計局によって、1950(昭和25)年から開始された戦後の家計調査。この目的は、国民の家計収支の実態を把握することによって、国の社会経済政策を立案するための資料とすることである。家計収支は、月ごと、四半期ごと、年ご…
ブログを書き始めて、8年10か月。今日のこの稿が、634回目になる。日付の履歴を見ると、最初の年・2013年には、月平均で13回も投稿している。ほぼ2日に1回のペースで、よくこれだけ速く記事を起こせたものだと、我ながら感…
経済は右肩上がりに推移し、世の中は平穏、多くの国民は繁栄を享受して、思うままに消費に走る。今から50年ほど前に迎えた高度経済成長期は、同じような空気が充満していた江戸の一時期に擬えて、「昭和元禄」と呼ばれていた。 昭和も…
もうすぐ成人年齢が、18歳へと引き下げられる。20歳を大人としたのは、1876(明治9)年の太政官布告というから、相当古い話である。これは、国の最高行政機関・太政官が公布した法令になるが、この太政官という機関は、遠く奈良…
NHKのEテレで、不定期に放送されるETV特集。この番組は、ここ何年か政権にすり寄った報道姿勢が目立つNHKにあって、権力や権威に阿ることなく製作されている良質なドキュメンタリー。丹念に資料を掘り起こし、数多くの証言を辿…
季節の変わり目・立春を過ぎても、まだまだ冬の佇まい。今週は太平洋の南岸を低気圧が通過して、関東一円で雪が降った。甲府の積雪は8cmほどで大したことはなかったが、同じ県内でも富士北麓地域は30cm以上と、かなりの降雪になっ…