バイク呉服屋の忙しい日々

2016年の記事

多くの人は、50歳も半ばを過ぎてくると、定年を意識する。組織に属していれば、第二の人生をどのように過ごすか、否応無く思いを巡らせることになる。自分の趣味に生きようとする人、まだ働く意欲があるので、「第二の職場」を探す人、…

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キモノや帯を、状態良く、長く使うためには、着用後のメンテナンスをきちんすることが大切である。これは改めて話すまでもなく、どなたでも、理解されていることと思う。だが一通り手入れを済ませて、箪笥の中に入れてしまうと、定期的に…

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加賀友禅の作家が、自分の作品に付ける落款は、どれも個性的だ。この印は、作品に対する署名(サイン)であり、証明ともなる。 大概、自分の名前からひと文字を選び、巧みに図案化している。例えば、毎田仁郎氏の落款は「仁」だが、部首…

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先週、仕事を休んで、10年ぶりに北海道・十勝三股へ行ってきた。東大雪の麓の小盆地、人家は僅かに二軒。携帯電話の電波も届かない、世間からは隔絶した場所。 三股のことは、ブログの「むかしたび」の中でも、紹介しているので、詳し…

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最近、若い人の間で、手の甲や、手そのものが全て隠れてしまうような服が、流行っているらしい。袖先が長すぎると、食事の時など汚しやすくなり、何かをするたびに袖を捲らなければならず、使い勝手が悪いと思うのだが、着用している本人…

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友禅の染料を定着させるためには、どうしても必要な蒸し加工。京都で、この仕事を専業とする会社が、とうとう一軒になってしまったらしい。右肩下がりに減り続ける生産が、加工職人を直撃した結果である。 だが、最後まで残ったこの加工…

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今年に入り、都心郊外や地方デパートの閉店が続いている。そして来年にかけても、三越・伊勢丹、そごう・西武、阪急・阪神といった大手資本の中の7店舗が、店を閉じるそうだ。 車が生活の足になっている地方では、郊外に大型ショッピン…

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良く知られたスタンダードな楽曲は、時間を越えて、多くの歌い手により歌い継がれている。そんなカバー曲の中には、歌い手が変わることで印象が変わるものもある。 「卒業写真」は、松任谷由実の代表曲の一つで、いわゆる「卒業ソング」…

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つたない情報発信をする者にとって、読者から頂くご意見やご感想ほど有難いものはない。読んでくださる方が、書いている内容をどのように受け止めてくれたのか、知ることが出来るからだ。 出来うる限り正確で、間違いのない情報を伝える…

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日本の美術に対して、欧州の人々が注目するようになった契機は、19世紀中期に始まった、万国博覧会によるところが大きい。 初めて日本の工芸品が展示されたのは、1862(文久2)年のロンドン万博。この時出品されたものは、日本に…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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