嗚呼 京の織り子は、つづれ破れた「木綿」を着て、誰が着るのか判りもしない「綾絹」を、せっせと織っているよ。 1925(大正14)年、細井和喜蔵によって著された「女工哀史」の一節。紡績工場で働く女性労働者の生活を、克明に描…
結婚式は、人生最大の節目ともいうべき儀礼だ。式を執り行う意味は、敬虔な気持ちを持って誓いを立てることにより、改めて夫婦として生きる意味を確認するようなものであろう。 では、誰に向かって誓うのか、日本古来の神々ならば、神式…
街を歩くと、真っ赤なセーターや濃ピンクのショールをお洒落に着こなす年配の方をよく見かける。着姿に違和感はなく、むしろその若々しい姿に好感を持つことが多い。 年齢に相応しい色というものが、変わってきている。洋服や小物の色ほ…
『幸せ運べるように』という歌をご存知だろうか。神戸の小学校教諭だった臼井真さんが作った、阪神淡路大震災復興の歌である。「地震にも負けない、強い心を持って」というフレーズで始まるこの歌を聞くと、いつも少しだけ涙腺が緩む気が…
先ほど、末娘が甲府市主催の成人式典から帰ってきた。三人目の娘ともなると、二十歳になったことに、親としての特別な感慨をあまり感じない。 末娘にしたことは、今朝家内が、姉達が着たものと同じ振袖を着せつけ、会場へ送っていったく…
昨年6月、ドーハで開かれたユネスコの国際会議により、富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産として認定された。1872(明治5)年に開業した、日本初の本格的な製糸工場である富岡製糸場を始め、その周辺にのこる産業遺産に歴史的な価…
あけまして、おめでとうございます。 年末の29日よりお休みを頂いていたので、今日が仕事初めになりました。多くのデパートや量販店からすれば、何とも遅い開店になるでしょうが、昨秋よりほとんど休みが取れなかったこともあり、休養…