バイク呉服屋の忙しい日々

職人の仕事場から

現代は、不寛容な社会と言われている。「みんなが同じであること」に強い意識があり、少数派の主義や信念を認めず、強く批判をしてしまう。そしてそれは、時として人格の否定にまで及んでしまうことがある。この原因は、社会全体に蔓延る…

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「確か、一年目は月に1万円、二年目が2万円で、三年目が3万円。きちんとした給料が頂けるようになったのは、4年目以降でした」。バイク呉服屋で、もう30年以上も仕事を担っている和裁士の保坂さんは、自分の修業時代を振り返ってこ…

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1000人あたり、1.7人。この数字は一昨年、生後一年以内に死亡してしまった赤ちゃんの割合。この乳児死亡率は、諸外国(欧米では平均2~5人)と比較してもかなり少なく、日本は世界の中で、赤ちゃんの養育環境が最も整っている国…

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家で、最後にお雛様を飾ったのはいつのことだったか。長女が小学生のうちは、飾っていた覚えがあるのだが、それでも、もう20年も前になる。立派な七段飾りで、家内の両親が奮発して贈ってくれた豪華なもの。子どもが小さい頃は、狭いと…

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呉服屋が書くブログなので、原稿の中で使う漢字には、どうしても「糸偏」が多くなる。ご承知の通り、経糸に緯糸を交差させると織物が出来上がるが、経も緯も織も全て糸偏である。また、素材や織物組織の名称などはまさに糸偏オンパレード…

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つい、一週間前は冷房を使っていたというのに、ここ数日は、朝晩ストーブが欲しくなるような冷え込み。街を行く人の服装も、半袖から一足飛びにコートを着込む姿に変わっている。和装ならば、単衣から袷の帯付きを通り越して、すぐに羽織…

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呉服に関わっている者なら、「悉皆(しっかい)」という言葉の意味は、誰しもが当たり前に理解できるだろう。一般消費者でも、キモノに少し馴染みのある方なら、これが直し仕事全般を指していると判っている。悉皆と一口にいっても、仕事…

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私の家の紋は「丸に五三の桐」、妻の実家の紋は「丸に木瓜(もっこ)」。どちらも、最もポピュラーな五大家紋(片喰・桐・鷹の羽・藤・木瓜)の中にある、極めてありきたりな紋である。日本の家紋は、二万種類以上はあるとされているが、…

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「山口百恵」と聞いて即座に反応できるのは、もう50代以上の方々であろう。夫は俳優の三浦友和、同じく俳優の三浦祐太朗・貴大兄弟の母と言った方が、若い方には理解されやすいかも知れない。日本テレビのオーディション番組・スター誕…

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呉服屋の仕事として、最初に覚えなければならないことは、何か。これが、意外と沢山あって、スムーズにこなすようになるには、結構時間が掛かる。手先の器用不器用や、呑み込みの良し悪しも関係するが、何よりも覚える気の有る無しが大き…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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