バイク呉服屋の忙しい日々

2013年の記事

「用の美」という言葉をご存知だろうか?これは「人々の日常の暮らしの中にある美」のことを示している。 柳宗悦が提唱した「民藝運動」のことは、以前このブログの「芹澤銈介」の稿で少しお話させていただいたが、端的に言えば「美」と…

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キモノをよい状態に保つためにもっとも必要なことは、「風を通すこと」であろう。 一昔前までは、年に二度ほど「箪笥の中」のものを取り出し、部屋の中で、少し吊るされ、風を入れていた。この作業は、「虫干し」の効果もあるが、一番の…

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秋分を過ぎたというのに、日中の気温はまだ30℃近い。年々「秋」を感じる時期が先送りされていくように思える。 今夏の甲府盆地の暑さは、例年にも増して過酷なものだっただけに、このところの朝夕の涼しさを、なにより待ち遠しく思っ…

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この時期になると、「七五三」に関る仕事が多くなる。うちのようなやり方だと、「新しい品物を納める」ことよりも、ほとんどが「手直し」と「足りないモノの補充」だ。 三歳ならば、「産着」を直して使い、新しく用意するものは「被布」…

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呉服屋には「色を決める」場面が多い。特に感じるのは「仕入れ」をする際である。 「自分の好きな色目」というのを誰しもが持っていると思う。はっきりした「濃い色」を好む人、柔らかい「薄い色」を好む人、また、「暗い色」や「パステ…

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日、祭日だけは一日中店にいるようにしている。とはいっても「一人きり」なので、急な用事ができると「店主不在の張り紙」をして出かけることになる。幸い「商店街」の中に店舗があるので、「不測の事態」が起きても「周りの目」があるの…

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午前中、親しくして頂いている「筝曲」の演奏家の方のところへお邪魔した。この方の本業は県内の大学に勤務している「先生」でもある。 「演奏家」なので、衣装としてキモノを着ることが多いため、寸法直しや補正などの相談ごとも多く受…

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政府は「経済が成長すること」こそ、デフレ脱却、国債依存体質の脱却につながり、将来の「年金」「保険」「医療」の三分野の「保証」も安心できるものになると言っている。 この後に及んで、まだ本気で「この国が成長」すると思っている…

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「海を見ていた午後」は荒井由実の隠れた名曲だと思う。「横浜・山手」にある「ドルフィン」という店で、別れた恋人を想い出しながら「一人もの思いにふける」という情景を描いている。 バックパッカー時代の私の「海を見ていた午後」は…

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我が最愛の「バイク」が重態である。もしかしたら「あと数ヶ月」の命かも知れない。 「スーパーカブ」は「ギアチェンジ式」になっているため、起動の時は「ニュートラル」で、その後「ロー」、「セカンド」、「トップ」とギアを変速させ…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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