先週の金曜以来、4日ぶりに仕事場(店)に来ました。来たというより、たどり着いたというべきかも知れません。土曜日にブログの更新を予定していて、書く「ネタ」も準備していたのですが、三日間は大量の「雪の始末」に追われてしまいま…
「寸法直し」の仕事でもっとも多いのが、「裄直し」と「袖丈直し」である。母や祖母のキモノを直して使おうとする場合、まず問題になるのが「裄」だ。 「袖付け」部分を解いて、余り生地の縫いこみがあるかどうか確認しても、使おうとし…
久しぶりに大雪が降った。40センチを越える雪の始末となればやはり大変だ。先週は水、木と東京のお客様のお宅へ伺ったり、取引先や職人さん廻りをしていて、ブログの更新が出来なかった。 そこに、「ドカ雪」である。本来は昨日書く予…
今日、仕立職人の保坂さんと話をしているうちに、気が付いたことがある。先日このブログで、衰退した「嫁入り道具」の話をさせてもらったが、「現在では、不要になった品」の「代表的」なものを書き落としていたことだ。 その道具は「ミ…
当店の特徴は、「扱う品物」と「それを扱う人」の落差が大変大きいという点である。 これまで、このブログで取り上げたような品物を扱っている「店の主人」は、それなりの品格と格式を持ち、「専門店」としての気構えのようなものがある…
昔、呉服屋の丁稚が最初に覚えること、といえばまず「荷物」の解き方と作り方だった。問屋や職人のところから送られてくる荷物は、独特な紐の掛け方がしてある。今は、簡単な「ベルト」のようなものが使われ、それを外したり、鋏で切って…
今、「婚礼産業」といえる職種は何だろう。「結婚」に伴い「用意するもの」というのが、昔はあった。だが、その多くが今「必要としない」ものになっている。 「婚礼家具」・「婚礼布団」・「電化製品」そして「キモノ」。家具屋や布団屋…
ここ何日かは、成人式で使った振袖一式の手入れの依頼が多い。ほとんどはうちのお客様なので、その品物がどのようなものかは、わかっている。 幸い、好天に恵まれ、心配するような汚れのある品物はほとんどない。せいぜい「衿の化粧汚れ…
家内と結婚したのは、1988年・昭和63年である。昭和最後の年(昭和64年は一週間しかなかった)ともいえる年にあたり、昨年銀婚式を越えた。 都会で生まれた彼女を、無理矢理騙して連れてきた「バイク呉服屋」としては、よくぞ今…
「キモノを使い回す」ということを、呉服屋としていつも頭の中に置いておかなければならない。親から子、孫へ、と寸法などを変えて使われるのは当然である。 また、アイテムを変えてどのように使えるかを考える。例えば、キモノを羽織や…