先日、このブログでご紹介した、フランス人の「マリー」さんから、お礼のメールが届いた。私は、単なる「小売店主」であり、「研究者」ではないので、確固とした答えにはなっていないと思うのだが、それでも「少し」は役に立てたようであ…
今朝、庭の隅に蝉の亡骸を見つけた。夏の盛りと違い、随分鳴く声にも力がなくなったと感じられる。今日で8月も終わり、毎年この時期に聞こえてくる「蝉の声」は、いつも夏を惜しむかのように聞こえる。 一重なる 蝉の羽衣 夏はなほ …
「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉は、よくご存知だろう。「華」という例えが適切かどうかは疑問だが、江戸市中において、大火災がかなり絶え間なく起こっていたという証でもある。 江戸の三大大火は、1657(明暦3)年1月の「明…
ひと月ほど前、突然パリから質問メールが届いた。ブログを書くということは、世界に情報を発信しているということ。当たり前のことだが、改めてこのことを実感して驚く。 名前は「マリーさん」らしい。フランス語で書くと、「mayis…
お盆休みも終わりに近づき、高速の渋滞にうんざりされている方も多いだろう。中央道、関越道、東北道など30k以上車が連なり、トイレ休憩すらままならない。また、空の便、新幹線とも、今日の乗車率は100%以上だ。 「行きはよいよ…
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」 須佐之男命(スサノオノミコト)が詠んだこの三十一文字(みそひともじ)が、「和歌の原型」とされている。 悪行の果てに高天原を追放されたスサノオが、天から降り立っ…
「よりを戻す」という言葉の意味は、仲たがいしていた者が仲直りして、元に戻ること。一般的には、「夫婦のよりを戻す」などと使われる。では、「より」とは何のことかご存知だろうか。 「より」=「撚り」である。この「撚り」は糸を撚…
私は、物事を「順序立てて」考えることが苦手だ。未来がどうなるか「予想」して事を運ぶより、「出たとこ勝負」で、その時々に応じて考えを変えて行けばよい、と思っている。 よい意味で言えば「柔軟」、悪く言えば「いい加減」というこ…
呉服屋になって約30年になるが、今までに一度も「売ったことのないアイテム」がある。それは、「絽の振袖」と「絽の色留袖」だ。どちらも7,8月に限定される、「夏の第一礼装」として使われる品物。 「売る機会がない」ということは…
夏の間、バイクに乗っているだけで、おおよそその日の気温がわかる。35℃以下なら、それほど暑さを感じない。30℃前後ならば、切る風の涼しさが心地よく思える。 問題は、信号で止まった時に汗がどっと吹き出すような時や、「モヤモ…