先週の木曜日、東京へ出張に行く時、コートを着なかった。甲府の朝の気温が3℃ほどだったので、駅までバイクに乗るにも、耐えられる寒さだったからだ。新宿へ着いたら、ほとんどの人がコートを着用していたので、私だけが、寒々しいよう…
バイクの終焉は、あっけなく訪れた。先月25日の朝、お客様の所へ直し依頼の品物を預かりに行く途中、走行しながら「ふ~っ」と止まってしまったのだ。その後、キックスターター(足でエンジンをかけるところ)を何度踏みしめても、一向…
零下45度という猛烈な寒波が襲来中らしい。北極から直接日本列島へ寒気が流れ込むために、日本中が冷凍庫の中に入っているような状態である。暖かい東京でも朝の気温が氷点下2℃以下となり、ニュースになっている。 日本海側では雪が…
結婚式は、人生最大の節目ともいうべき儀礼だ。式を執り行う意味は、敬虔な気持ちを持って誓いを立てることにより、改めて夫婦として生きる意味を確認するようなものであろう。 では、誰に向かって誓うのか、日本古来の神々ならば、神式…
街を歩くと、真っ赤なセーターや濃ピンクのショールをお洒落に着こなす年配の方をよく見かける。着姿に違和感はなく、むしろその若々しい姿に好感を持つことが多い。 年齢に相応しい色というものが、変わってきている。洋服や小物の色ほ…
『幸せ運べるように』という歌をご存知だろうか。神戸の小学校教諭だった臼井真さんが作った、阪神淡路大震災復興の歌である。「地震にも負けない、強い心を持って」というフレーズで始まるこの歌を聞くと、いつも少しだけ涙腺が緩む気が…
誰もが知っているように、「和」と言う言葉は、「日本」を表す言葉である。「和食」「和服」「和楽器」「和菓子」などなど、「和」は、「日本独自の」と言う意味で使われている。 では、「和」とはどこから来た言葉なのか。源泉をたどれ…
浅草の「酉の市」や京都南座の「顔見世興行」のニュースを耳にすると、年の暮れが近づいたことを実感する。酉の市の「福をかき集める」という意味で買い求められる「熊手」には、来る年の商売繁盛や、無病息災の願いが込められている。 …
小さな呉服専門店に置かれている品物は、主人(あるじ)の好みに左右される。特に、紬や小紋類のカジュアルモノの扱いが多いところでは、その傾向は強いと思われる。 「バイク呉服屋」にも、これが当てはまる。うちが扱う品物の比率は、…
神宮外苑の「銀杏並木」がすっかり色づいたようだ。暖かい東京都心では、毎年11月末から12月初めにかけてが見頃となる。 300メートルほど続く並木が黄色ひと色に染まり、そこを歩けば、さながら「黄金トンネル」をくぐるような感…