バイク呉服屋の忙しい日々

今日の仕事から

「青は藍より出でて藍より青し」。弟子が師の知識や技術を越えて、抜きん出ること、「出藍の誉れ」のたとえである。人は努力することにより、持って生まれた自分の資質を越えることが出来るということになろうか。 説いたのは、中国・春…

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風薫る五月の東京の祭りといえば、神田祭。二年に一度執り行われる江戸っ子の祭りが先週から始まっている。メインイベントである神幸祭と御輿宮入があった先週の週末には、300万人もの人で神田・日本橋・秋葉原界隈は賑わったようだ。…

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「袖擦り合うのも、多生の縁」の「多生」というのは、あらかじめ前世から定まった縁(えにし)であることを言う。偶然に思える出会いでも、それは予め定められた天の差配ということになるだろうか。 昨日、このブログが縁となったお客様…

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人それぞれに、色に対する見方は違う。同じ色を見ても、ある人はぼやけたイメージとなり、ある人は優しいイメージを持つ。イメージカラーというものは、見る人の性格や経験、生活環境などにより変わることが多い。 一方、色の持つ意味を…

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昨今の結婚式の形式は、多様化の一途を辿っているようだ。ありきたりなホテルや専用の施設ではなく、こじんまりとした郊外のレストランを借りたり、ガーデン・ウエディングなど屋外で催されることも多い。一方では、有名な神社の神殿など…

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昭和の時代、地方の駅に降り立てば、必ずその土地の匂いがした。駅前に広がる町並みや行き交う人の言葉に、その町が持っている独特の空気のようなものを、感じることが出来た。 だが、新幹線網が日本中に張り巡らされた結果、駅や町その…

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何といっても、町家(まちや)が立ち並ぶ小径が、いちばん京都らしい。 通り沿いの窓に付けられた紅殻(べんがら)格子は、部屋の中に外光を取り入れるための工夫で、中から外は見えるが、外から中は見えない。プライバシーを守るための…

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今年の桜は、あっという間に散ってしまった。急に暖かくなって満開になったと思ったら、一昨日の風と雨で多くの花びらが飛ばされた。川沿いの桜並木から落ちた花びらで、川面が埋め尽くされる光景を見たが、これはこれで何とも趣きがある…

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バイク呉服屋に、バイクがないのは困る。このブログタイトルにも偽りあり、ということになってしまう。1月25日の朝、26年もの間、私と共に働き続けてくれたバイクが終焉を迎えた。 御用聞きに、納品に、依頼品の受け取りにと、お客…

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「東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)」は、理想的なカップルと言われてきた。粋で気風の良い江戸っ子と、優しく上品な京都の女性との組み合わせは、傍で見ていてもお似合いに映る。 しかしながら、京おんなたちは一筋縄では行か…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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