早いもので、このコラムブログもこの5月で、8年目を迎えます。53歳から書き始めた私は、今年で還暦。この7年の間、呉服屋としての自分の仕事に大きな変化はほとんどなく、淡々と時間が過ぎてきたような気がします。 地方の小さな呉…
平成も、残すところあと二日。10日間という、これまでにない長い連休の間に、時代は変わり目を迎える。そんな中で、一般の人々は、改元よりもむしろ、与えられた休暇をどのように過ごすかということに、目が向いているようにも思える。…
私の父も、家内の父も、1930(昭和5)年の12月生まれ。昨年の暮れで、目出度く88歳の米寿を迎えた。二人とも、まだかくしゃくとしていて、何でも一人で出来る。無論、頭も衰えておらず、至って普通に生活している。我々子どもに…
皆様は、よくご存知のことと思うが、キモノは多くの場合、アイテムごとに使う場面が定まっている。黒留袖(江戸褄)は、婚礼に使い、着用する人は新郎新婦の母や、近しい親族、そして仲人。これに準ずる品物が色留袖で、婚礼の場や格式を…
あけましておめでとうございます。年末・年始の休みを世間サマ並みに長く頂きましたので、今日が仕事初めとなりました。例年のように、年を越した直し依頼の品物が積み重なっているため、休みの予定を一日繰り上げ、仕事を始めることにし…
よい文章とは、「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」書いてあること。数日前、朝日新聞の「折々のことば」で紹介されていた作家・井上ひさしの言葉である。 確かに、判り難い事柄が平易な言葉で語られ、…
大概男の子は、中学生くらいになると親が疎ましくなる。日常の会話と言えば、「メシ・風呂・カネ」くらいのもので、自分の話をすることはほとんどない。やはり私もこの例に洩れず、高校生あたりからは、親との会話がほぼ途絶えた。 今考…
今から5年前、2013(平成25)年とは、どんな年だったのでしょう。東日本大震災が起こってから、まだ2年。被災地の復興は、端緒についたばかりで、まだ世の中も、災害の痛みを引きずっていました。 この年は、2020年のオリン…
日本の休日制度は、1876(明治9)年の太政官布告により、初めて法的に定められた。最初に対象となったのは官庁で、毎週日曜日を休日に、そして土曜日を半休としたのである。この時の週休制の導入は、欧米の制度に倣ったものだが、最…
あけましておめでとうございます。 例年通り、年末年始の休みを長く頂きましたので、バイク呉服屋は、今日が仕事始めとなります。予定では、明日まで休むつもりでおりましたが、年末に持越しをした直し依頼の品物が、畳の上に山と積まれ…