今、「婚礼産業」といえる職種は何だろう。「結婚」に伴い「用意するもの」というのが、昔はあった。だが、その多くが今「必要としない」ものになっている。 「婚礼家具」・「婚礼布団」・「電化製品」そして「キモノ」。家具屋や布団屋…
昭和40年代までは、どの家も「掛け=ツケ」で品物を買っていた。主に米や味噌、醤油、酒など日常に使う食品類などがそうだった。だいたい20日締めの月末払いとかで、ひと月単位でまとめて、支払いをしていたのだ。 どこの家も、「ツ…
先日、あるお客様よりとても「あきれた」話を聞いた。あまりにも「情けない」ので、このブログに書くのも憚られるほどのことだ。 その方が、自分の振袖一式を娘の成人式に使いたいと思い、ある呉服屋(振袖屋)に持っていって相談した時…
「利益に走ればモラルはないがしろにされる」というのが、昨今の「食材偽装」問題の発覚から見えてくる。このことは、別に今新たに出てきた問題ではなく、どの業界、何の職種でも「利益」を最優先にするあまり、社会的に認められない「嘘…
寸法やしみぬき、補正などの「直し」の仕事だけは、年々増えている。お預かりする品の中には、当然他店で買われた品も多く含まれている。預かる際のお客様との会話の中で、買った時の値段のことを教えてもらうことがよくあるが、その購買…
「用の美」という言葉をご存知だろうか?これは「人々の日常の暮らしの中にある美」のことを示している。 柳宗悦が提唱した「民藝運動」のことは、以前このブログの「芹澤銈介」の稿で少しお話させていただいたが、端的に言えば「美」と…
政府は「経済が成長すること」こそ、デフレ脱却、国債依存体質の脱却につながり、将来の「年金」「保険」「医療」の三分野の「保証」も安心できるものになると言っている。 この後に及んで、まだ本気で「この国が成長」すると思っている…
私の容貌は「怖表て」のようである。家内によれば、どう見ても「呉服屋の旦那」には見えないらしい。 「バイク使用」のため、夏場は日焼けしており、なお「迫力が増す」とのことだ。その「容姿」を利用して問屋を「脅し」、品物を「安く…
私は「クレジットカード」を一枚も持っていない。それどころか「銀行カード」も持っていない。「アナログ人間」ここに極まれり、である。 およそ、「カード」というものを利用したことがないのだ。「パスモ」「スイカ」ですら使わない。…
ファッションに「ルール」というものがあるのだろうか。たぶんない。何をどんな着方で、どんなコーディネートをしようと個人の自由である。 それは洋服であれ、キモノであれ「身につける衣装」という意味では何ら変わりはない。キモノが…