バイク呉服屋の忙しい日々

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毎週木曜日は定休日なのだが、昨日は東京出張。全ての仕事をほぼ一人でしているため、メーカーや問屋、それに直しをお願いしている職人さんのところへいくのは、どうしても「休み」の日になってしまう。 呉服関係の会社は、日本橋の狭い…

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私の容貌は「怖表て」のようである。家内によれば、どう見ても「呉服屋の旦那」には見えないらしい。 「バイク使用」のため、夏場は日焼けしており、なお「迫力が増す」とのことだ。その「容姿」を利用して問屋を「脅し」、品物を「安く…

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自分で選び、買い入れた品物は、「娘」のようなものだ。その中で、お客様に選んでもらえず、長く店に残る品は、「お嫁に行けない娘」のような気がする。 施された仕事も丁寧であり、柄行きのセンスもあるのに「残る品」は、さしづめ、「…

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9月に入り、徐々に直しの依頼が増えてきた。お客様方も、さすがに今夏の猛暑では「キモノ」を箪笥から取り出すのも億劫だったと思う。 来春の成人式に使う、振袖の直しや小物の確認も「秋」になってからで十分間に合う。また七五三用の…

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バイクで仕事をする私は、割りと「季節の変化」には敏感だ。それは、乗っている時に受ける、「風や日差し」の微妙な違いを感じるからだろう。 日中の盆地の気温はまだ32,3度あるが、受ける日差しは盛夏に比べれば、「柔らかい」。も…

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昔は、娘が三人もいれば、「家が傾く」と言われていた。それは、「嫁に出す」までに何かと「物入り」で大変ということだろう。 我が家には「男の子」がいない。娘ばかり三人である。家内を入れれば、女性四人に囲まれてきた。家の中では…

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これまで、「ノスタルジア」の稿では、「重厚」な作品ばかりを紹介してきた。加賀友禅や京友禅の「振袖」や「留袖」など、もう手に入らない品ばかりである。 今日ご紹介するのは、そんな「大御所」の品ではないが、「京友禅」の図案の描…

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私は「クレジットカード」を一枚も持っていない。それどころか「銀行カード」も持っていない。「アナログ人間」ここに極まれり、である。 およそ、「カード」というものを利用したことがないのだ。「パスモ」「スイカ」ですら使わない。…

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キモノを世代を越えて使えるようにするには、「寸法を直す」という仕事は避けられない。 これをいかに「効率よく、美しく」直すか、ということを考えなければならない。 品物を受け継ぐ方にとって、なるべく「安く」、「手間のかからな…

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暦の上で、今日は「処暑」。本来ならば、「夏を閉じる」ことになっているのだが、とてもそんな気配ではない。 キモノの柄行きと季節は密接な関係にある。その時々の「旬」を身に装うことが、民族衣装としての「和装」の特徴でもあり、美…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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