月の末日や年の末日にあたる晦日、大晦日には、つごもり、大つもごりの別名がある。「みそか」ではなく「つもごり」と読ませる理由は、明治以前に採用されていた太陰暦だと、月の末は月の光が全く見えない「新月」に当たるから。 この光…
先月、日本修学旅行協会は、全国の国公私立中学校の3056校を対象として、修学旅行先にどこを選んだのかを調査した。回答があったのは1046校で、実施したのは500校(47.8%)。行先の第1位は京都、2位は奈良と順当だが、…
英語のインフラストラクチャ(infrastracture)は、基盤あるいは下支えと言う意味を持つが、日本では「インフラ」と略して使われ、人々が生活や産業等の経済活動を営む上で不可欠な「社会基盤(社会インフラと称する)」の…
先頃、明治安田生命から発表された、今年生まれた子どもの名前ランキングを見ると、男の子の一位は「蓮(れん)」で、女の子の一位は「紬(つむぎ)」。蓮君が一位になるのは2年ぶり7回目で、紬ちゃんは初めての一位だそうだ。 最近子…
経済産業大臣が認可した工芸品には、必ず伝の文字と日の丸を組合わせたマークが貼ってある。この「伝統マーク」は、国のお墨付きを得た「伝統的工芸品」である証だが、これを貼ることの出来る製品は、国の求める技術や技法、原料を使うこ…
女性のファッションとして、「甘い服」なるものがあるらしい。果て何ぞやと思って調べて見ると、それは着用するだけで、女性の可愛さが引き出される服のこと。フリルの付いたスカート、リボンのあるブラウス、レースや花柄プリントも「甘…
先週末、竺仙の浴衣を求められる方が、続けて店にやって来られた。うちでは、常にこのメーカーの品物を買い取って置いているので、シーズンオフでもご覧頂くことは出来る。たださすがに今は店の棚に無く、事前に保管場所から出して来なけ…
霜は、放射冷却によって地表の温度が零度以下になった時に、空気中の水蒸気が固体化し、氷の結晶となって降りてくる現象。これは気温が氷点下ではなく、3~5℃程度であっても、風のない良く晴れた日では、地表の熱が奪われて霜が降る可…
キモノが嫁入り道具として欠かせなかったのは、遅くとも80年代が終わる頃まで。時代が平成に入ると、結婚の形式もしきたりも多様化し、それまで当たり前になされていたことが、端から消えていった。 仲人の喪失に象徴される式の多様化…
引き際を決めるのは、難しい。どんな物事にも終わりはあるのだが、どこで見切りを付けるのかは、それぞれの事情や理由によって変わってくる。仕事の終わり、人間関係の終わり、そして人生の終わり。よく考えれば、生きている限り、分岐の…