バイク呉服屋の忙しい日々

2013年6月の記事

我々が扱う品物は実にデリケートなものである。そして、それは使っている間に様々な問題が生じる。「しみ」「色ヤケ」「カビ」「黄変色」「スレ」などその「症状」は多様だ。 また注意しないと、仕入れた品を店に置いておくだけでも、変…

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ブログを始めて、1ヶ月になるが、様々な方にお読みいただき、本当にありがたいことだと思う。 ITに不慣れな(難民といった方がよいかも知れぬ)私だが、毎回書くテーマを決めて閉店後に一気に仕上げるようにしている。文章力のなさを…

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「一寸の虫にも五分の魂」という諺はよく知られている。小さなものにもそれなりの根性や気持ちがあるので馬鹿にしたり侮ってはならないという意味である。 しかしメートル法で言い直せば、「3,788cmの虫にも1,89cmの魂」と…

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「世代を越えてお召しいただく」ということを大前提にしている当店には、手を入れるために様々な品が「里帰り」して来る。 今日ご紹介するのも「母から娘」に引き継がれてゆく、今は亡き加賀友禅作家の品である。素晴らしい手仕事は、時…

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夏の水辺はもっともわかりやすく涼感を表すことが出来る。水の流れは文様の中でも、変化のつけやすいものの一つである。 ある時は渦を巻き、ある時は逆波をたて荒々しく、時には穏やかな表情を見せ、と枚挙にいとまがない。また季節や気…

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先日加藤くんからのメールでわかったことですが、「太田屋」さんの初代の曽祖父「増五郎」さんは、もともと目黒の生まれで、「加藤家」は徳川家光の時代から幕府の「鷹場」の管理をしていた名家で、農家でありながら「苗字帯刀」が許され…

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呉服屋になるとは思っていなかった。昔の私を知る人はそう言う。 人の生き方や価値観は、若い頃の経験に影響されることが大きいと思う。 「何が大切なのか」ということを考える時間は、人が生きていく上で無くてはならないことであり、…

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週末の夕方に店のウインドや店舗内の模様替えをする。 ご多分にもれず、ここ甲府の中心商店街も昔の賑わいは見られない。空き店舗が目立ち、活性化対策に行政や商工会議所などが躍起になっているが、厳しい状況は変わらない。 私は、昔…

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「盗んで覚える」というのが仕事を理解していく基本である。跡取りである者には特に、モノを教えない。顧客へのモノの売り方や応対の仕方、また仕入れるモノの見方など「盗んで覚える」うちに自分なりのやり方や工夫を会得してゆく。そう…

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私は「いきものがかり」の楽曲が好きだ。特にバラードは何を聞いても心に響く。このカテゴリーの「ノスタルジア」もそこから想起させていただいた。。「ソプラノ」や「会いにゆくよ」「愛言葉」などたくさんのバラード楽曲は、「せつなさ…

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日付から

  • 総訪問者数:1766311
  • 本日の訪問者数:152
  • 昨日の訪問者数:384

このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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