バイク呉服屋の忙しい日々

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バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が生まれたのは、いつのことだっただろう。バイク呉服屋が中高生だった、昭和40年代終わりから50年代初頭にはすでに、2月14日は女子がチョコ持参で愛を告白する日として、盛り上がりをみ…

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「おまえ百まで、わしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで」とは、能・高砂に出てくる老夫婦に因んで作られた謡曲の一節で、夫婦が仲良く、長く連れ添うことを願う意味で使われる故事として、よく知られている。そして、この能の中では「…

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0~9まである数字には、縁起の良いものと悪いものがあると、誰もが認識している。例えば、ラッキーナンバーとされている7だが、これが良い数字として定着した根底には、キリスト教において、7が完成を意味する数として理解されている…

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和装にとって江戸という時代は、画期的であり、またある意味では、革新に満ち溢れた時代だったように思える。例えば、桃山期から江戸初期に使用した帯は、幅の細い平絎(ひらぐ)帯や細い紐状のモノを巻き、結び垂らしていただけだったが…

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バイク呉服屋への仕事依頼のほとんどは、まずメールから始まる。それはいつも突然のことであり、その多くは、店が位置する山梨県以外に在住されている方からだ。都内を含めた関東圏からがほとんどだが、仙台や名古屋、大阪や兵庫など遠方…

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あけまして、おめでとうございます。三年ぶりに行動制限の無い年末・年始でしたが、皆様はどのように過ごされたのでしょうか。私は今年も、年明けはゆっくりと休ませて頂きましたので、例年通り人日の節句・今日7日が、仕事始めになりま…

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先週末、東京の悉皆職人に依頼していた品物が戻ってきた。これはしみ抜き補正や丸洗い、また寸法直しや仕立替えに必要なスジ消しや洗張りを施したものである。そして、和裁士に依頼していた年内納め最後の誂え品も、同じ日に仕上がってき…

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一応、呉服屋の息子として生まれ育ったので、子どもの頃、店がどのような雰囲気だったのか、何となく覚えがある。もちろん、何をどのように売っているのかは、小学生の私に理解できるはずも無かったが、「きれいな布を扱っていること」だ…

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本当に悲しいことだが、突発的な災害や事件、事故によって、生活の場を奪われたり、故郷を追われたりする人々の姿を目にすることが、多々ある。最近では、東日本大震災の津波によって引き起こされた福島第一原発の事故により、政府から居…

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呉服屋が書くブログなので、原稿の中で使う漢字には、どうしても「糸偏」が多くなる。ご承知の通り、経糸に緯糸を交差させると織物が出来上がるが、経も緯も織も全て糸偏である。また、素材や織物組織の名称などはまさに糸偏オンパレード…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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