バイク呉服屋の忙しい日々

今日の仕事から

バイク呉服屋に来店されるお客様の中で、もっとも若い「お得意さま」は六歳の女の子である。普通小さな女の子が、キモノを着る機会は、三歳や七歳の祝着に限られているので、呉服屋の暖簾をくぐることは稀である。 でもうちに来るこの女…

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弁(わきま)えるとは、物事の違いを見分けて、ふさわしい行動をとるという意味である。つまり事の本質(道理)を心得て、筋道をはずさないということになろう。 道理とは何か。それは正しいこと、あるいは常識的なことにあたるだろう。…

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密教の教えによると、人は生まれながらにして、自分の運命を司る「本命星(ほんみょうじょう)」という星と、一年ごとに自分の運命を左右する「当年星(とうねんじょう)」という星を持っているらしい。 平安時代初頭、最澄や空海により…

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毎日夕方4時頃、佐川急便の兄ちゃんが集荷にやって来る。送る荷物があってもなくても、とりあえず顔を出す。現代では少なくなった「御用聞き」である。 うちでは毎日のように、直し依頼の品物を預る。運賃が馬鹿にならないので、一週間…

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「背が高くなりたかったら、牛乳を飲みなさい」と、母親から言われたことがある方は多いだろう。牛乳に含まれるカルシウムには、背を伸ばす作用があるとわかっているからだ。 牛乳ばかりではなく、豆腐や小魚なども同じ理由で子どもに食…

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一番大きい風呂敷の巾は、どのくらいなのかご存知だろうか。もともと風呂敷の巾は、反物の巾や長さを基準として作られている。今でこそ反物の巾は少し広くなったが、基本となる巾は9寸(34cm)である。 この縦横9寸(反物を無駄な…

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今週の水曜日、日帰りで京都に出張した。どうしても見ておきたい品物があったためだが、さすがに少し疲れた。 甲府というところは、新幹線に乗るまでに時間がかかる。バイク呉服屋は経費節約のために、一番安くて時間が掛からないルート…

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「京友禅と加賀友禅の違いはどこにありますか」。ブログ読者の方から、よく頂く素朴な質問である。 ある程度、キモノに通じている方ならば、それぞれの友禅技法や特徴を見分け、産地を判別することはある程度可能であろう。特に、京・江…

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「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは、美しい女性の立ち居振る舞いを表現した諺。芍薬や牡丹は、美しさを周りに振りまくような、大輪で目立つ花。百合は多種あって花姿も様々だが、ここで使われている百合のイメージは、清…

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このブログを公開し始めて2年半ほどになるが、先週の日曜日、初めて海の向こうからお客様がいらした。今年の初めくらいから、県外からお客様をお迎えすることが多くなっていたが、海外からとは想像もしていなかった。ITの力、恐るべし…

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日付から

  • 総訪問者数:1919026
  • 本日の訪問者数:55
  • 昨日の訪問者数:411

このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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