沖縄の人にとって特別の日が二つある。5月15日と6月23日である。 5月15日は沖縄返還の日。サンフランシスコ平和条約に基づき、1952(昭和27)年4月28日からアメリカの統治下にあった沖縄が、日本に返還されたのが、1…
私は、どうして唐草文様が好きなのだろうか。これまで、このブログの中で紹介した品物を見ても、唐草・唐花図案のものが沢山ある。 この文様ほど、バリエーションのあるものはないだろう。蔓が持つ自由な曲線を繋ぎながら、そこに多種多…
近頃の中学や高校の制服には、デザイナーブランドが多く使われているらしい。特に女子の場合、制服のデザインとセンスにより、その学校の受験者数が違うと言われているほどである。ブレザーにチェックのスカート、それにリボンタイが一般…
嗚呼 京の織り子は、つづれ破れた「木綿」を着て、誰が着るのか判りもしない「綾絹」を、せっせと織っているよ。 1925(大正14)年、細井和喜蔵によって著された「女工哀史」の一節。紡績工場で働く女性労働者の生活を、克明に描…
「クリぼっち」という言葉をご存知だろうか。私も、つい最近知ったのだが、「クリスマス」と「ひとりぼっち」が合成されたもので、一緒に過ごす人がいない「ひとりきりのクリスマス」という意味だそうだ。 若い人の間で、「異性」の恋人…
数日前から、小笠原諸島の父島の近くで、不法に「珊瑚」を採り漁っている「中国密漁船」のことが報道されている。 「宝飾品」と位置付けられている「赤珊瑚」は、希少であり「高値」で取引されるため、「一攫千金」を狙ってやって来るの…
1904(明治37)年生まれの、私の祖母(母方)は、東京の大妻高等女学校(現在の大妻女子大学)に通っていた。この当時、高等小学校から、女学校に進学する女子は、全体でも5%ほどである。まして、山梨の田舎(一宮町)から、東京…
「秋分」の頃は、昼と夜の時間がほぼ同じになる。日の出は朝5時半頃、日の入りは夕方5時半頃。次の二十四節気「寒露」にあたる来月8日頃まで、この昼夜ほぼ同時間が続く。 「寒露(かんろ)」の頃は、「雁」などの冬鳥が渡り、菊が咲…
山梨は、「フルーツ王国」と言われている。盛夏の「桃・スモモ」が終わり、今からひと月ほどが「葡萄」の最盛期となる。 「花子とアン」のオープニング映像でもわかるように、葡萄は「山の傾斜地」を使って栽培することが出来る。東京か…
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」 須佐之男命(スサノオノミコト)が詠んだこの三十一文字(みそひともじ)が、「和歌の原型」とされている。 悪行の果てに高天原を追放されたスサノオが、天から降り立っ…