自宅から店への通勤には、毎日バイクを使っているので、ちょっとした気温の変化や風の違いを体感出来る。冬から春へと季節が渡ることを実感するのは、毎年今頃。「暑さ寒さも、彼岸まで」の言葉通り、春分の頃になると、バイクが辛くなく…
京都駅から西陣の織屋へ行く時は、地下鉄・烏丸線に乗って五つ目の駅・今出川で降りる。そこから今出川通を西へ歩くと、大きな堀川通の交差点に差し掛かる。この角に建つ西陣織会館を見ながら、さらに西へ進むと千本通にぶつかり、そこを…
外見や見た目で人を評価してしまうことを、ルッキズムと呼んでいる。この言葉は、look(外見)とism(主義)で構成され、それは「外見重視主義」という意味を持つ。本来人の評価は、外的なことではなく、内的なことで決めなければ…
どんなドラマにも主役と脇役が存在するように、季節を彩る植物にも、それぞれの持ち場があるように思える。野に山に庭に、芽吹き始めた木は、時を経るごとに蕾を持ち、やがて花がほころび始める。春という季節は、否応なく、そして最も強…
今年のNHK大河ドラマは、源氏物語の作者・紫式部の生涯を描いた「光る君へ」。このドラマでは、政治や社会の流動期である戦国時代や幕末に題材を求めることが多く、主人公も、時代の中心的役割を果たしてきた「有名人」がほとんどなの…
先月末総務省から、住民基本台帳に基づく昨年度の人口移動報告が公表された。それによると、東京圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)では、転入者が転出者を12万6千人ほど上回る「転入超過」になっており、中でも東京は、前年度の80%増…
時折お客様から、「洋装では使わない色や模様でも、和装だと試したくなる時がある」との声を聞くことがある。普段は、モノトーン系の目立たない色ばかり着ているけど、キモノ地色では明るいパステルを使い、合わせる帯にもインパクトのあ…
年が明けるとすぐに、多くの問屋やメーカーでは初市を開催する。各小売屋には、すでに暮れのうちに案内状が送付されており、仕入れをするかしないかは別にして、大概そこで年始の挨拶をすることになる。だが今年は、元旦に予期せぬ災害が…
今年初めて店を開けたのが、8日の月曜日。この日は成人の日であったが、甲府市の式典は、一日前の日曜日・7日に執り行われた。なのでバイク呉服屋は、成人式に店を閉めていたことになる。世間からは、呉服屋が一年で一番忙しい日と考え…
夢というものは真にあやふやなもので、その内容が記憶されることはほとんど無い。人の睡眠は、深い時と浅い時を繰り返し、どちらの状態でも夢は見ているそうだが、覚えているのは、起きる直前、即ち浅い睡眠時(レム睡眠)に見た内容であ…