毎年、その年に仕入れる浴衣を見分けるのは、正月明けから3月初旬のまだ寒い時。うちで扱っている浴衣のメーカーは、主に竺仙と新粋染だが、どちらの品物も布見本帳の中から、夏に扱う品物を選んで、染め出しを依頼する。竺仙には浴衣だ…
毎日のように、お客様から受ける手直しの依頼。その中でも特に多いのが、しみぬきや色ハキ、生洗い等のいわゆる補正に関わる仕事である。これを一手に引き受けてくれているのが、職人のぬりやさんだ。この方の仕事に関しては、ブログの中…
数日前、バイク呉服屋の地元・山梨県の長崎幸太郎知事から、人口減少に対する「非常事態宣言」が出された。県の特殊出生率が1.40と伸び悩み、人口減少に全く歯止めが掛からない現状に、危機感を抱いたのである。山梨県の人口は、20…
扱う品物によっても違うだろうが、家業店の店主が「主人」として仕事に携われるのは、凡そ30年ほどだろうか。何代も続く店や会社では、主人の交代時期は各々の事情によって変わる。そして子どもや縁続きの者が継承するのか、それとも外…