バイク呉服屋の忙しい日々

その他

バイク呉服屋の、加賀友禅グラフィティ

2017.05 05

今日は、こどもの日。連休まっただ中で、どこの観光地も人で溢れていることだろう。大型商業施設や繁華街の店など、かきいれ時のこの時期に、店を閉めるようなところはあるまい。

以前なら、うちのような小さな店でも、ゴールデンウイーク中に休むようなことはなかったが、最近は事情が変わっている。今年は、3日から7日まで、世間並みに5連休を取らせて頂いている。お客様にはご迷惑をお掛けするが、一人仕事では、営業、仕入、悉皆と、普段満足に休むことは出来ず、疲れが溜まっている。バイク呉服屋も、そう若くはないので、きちんと仕事をするには、休養も必要である。

店は閉めているが、ブログは休みたくない。けれども新しい稿を書くには時間が掛かり、完全休養にはならない。そこで、今日は少し手抜きをさせて頂くことにする。

 

このブログを書き始めて、丸4年が経つ。稿の中では、新旧様々な品物を御紹介してきた。そこで、まとめの意味もこめて、アイテム別に画像で品物を振り返ってみたい。いつものような、長々とした説明はないので、美術館で絵を眺めるような感じで、見て頂ければと思う。

今回は加賀友禅。品物について詳しくお知りになりたい方や、改めてお読みになりたい方は、画像の下に記した日付の稿を、参考にして欲しい。では、始めることにしよう。

 

なお、御紹介する品物は、このブログで稿を書いた順番になっている。

 

(初代・由水十久 黒留袖 三番叟 2013.6.9)

 

(成竹登茂男 振袖 橙色早春花・椿と梅模様 2013.6.23)

 

(成竹登茂男 牛首紬訪問着 薄鶸色・梅と楓模様 2013.10.13)

 

(毎田仁郎 黒留袖 松竹梅に千鳥 2013.11.17)

 

(成竹登茂男 振袖 桜色裾ぼかし・牡丹と尾長鳥模様 2015.3.5)

 

(松本基之 黒留袖 鴛鴦に早春花模様 2015.4.23)

 

(百貫華峰 薄鼠色裾ぼかし 飛鶴に春秋花 桜・楓・松模様 2015.6.13)

 

(百貫華峰 色留袖 珊瑚色裾ぼかし 春秋花模様 2015.6.13)

 

(柿本市郎 黒留袖 几帳に四季花模様 2015.7.12)

 

(寺西一紘 色留袖 薄鼠色 唐子人形模様 2015.9.3)

 

(藤村建雄 黒留袖 松皮菱取に四季花模様 2015.11.8)

 

(登恵弌 黒留袖 庭園模様 2015.12.20)

 

(野崎徳勝 訪問着 黄櫨色 女郎花模様 2015.12.23)

 

(押田正義 色留袖 灰桜色 道長取に四季花模様 2016.2.20)

 

(田丸幸子 付下げ 薄青紫色 椿模様 2016.6.20)

 

(星野高志 色留袖 薄藤色裾ぼかし 海賦模様 2016.7.8)

 

(中町博志 訪問着 水色 さざ波模様 2016.9.16)

 

(大久保謙一 色留袖 桜鼠色 松皮菱道長取に鶴と四季花 2016.10.31)

 

全部で18点の加賀友禅をご覧頂いた。「美術館の絵を眺める感じで・・・」などと書いたが、とてもそれほどのモノではなく、改めて画像を見ると上手く撮れていない。腕のある方が写したなら、もっと美しくご覧頂けるはずなのに、それが残念でならない。

今年はまだ加賀友禅の作品を御紹介していないが、皆様には、個性ある作家達の作品を一点でも多くご覧頂けるよう、これからも心掛けたい。

 

ご覧頂いた加賀友禅は今、それぞれのお客様の箪笥で、静かに出番を待っています。どの品物も、親から子、そして孫へと受け継がれ、使い続けられているものばかりです。

そしてこれらの品物を扱ったのは、祖父であり、父であり、私でもあります。改めて、一つ一つの画像を見ると、店の歴史そのものが感じられます。お客様にとって思い入れのある大切な品物を、出来る限り良い状態で、長くお使い頂けるようにすることこそが、後を継いだ者の最も大きな責務と言えましょう。次回は、またいつもと同じように、一つのテーマに絞って稿を書いていきますので、ぜひお読み下さい。

今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

日付から

  • 総訪問者数:1779792
  • 本日の訪問者数:277
  • 昨日の訪問者数:343

このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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