バイク呉服屋の忙しい日々

2013年の記事

「似て非なるもの」という「まぎらわしいモノ」が、呉服には多すぎると思う。 前回の話の、人の手による「糸目」と「型糸目」の相違は、注意してみればまだ気が付くこともある。だが、例えば、紬類など織物の場合、糸染めが「天然染料(…

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世間一般では、「キモノ」は「高いモノ」と認識されているようである。 だが、何故「高い」のかということになると、はっきりわからない方がほとんどではないだろうか。実は、キモノの中には「高くない」ものがたくさんある。 もっと言…

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これだけの暑さが続くと、「薄物」であっても「キモノ」を着ることを躊躇してしまう方も多いのではないだろうか。 「汗」をかかないで「薄物を着る」という訳には、なかなかいかない。 重要なのは、表地よりも下に身に付けるもので、「…

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結婚式は時代を映す鏡かも知れない。 昭和30年代以前は、「家婚」つまり、「新郎側(婿入りなら新婦側か)の家」で双方の親戚や友人が集まり、そこで料理や酒を振る舞い、挙げられていた。 昭和40年代からは、「ホテル婚や結婚式専…

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「手間をかける」ということが軽んじられている時代だと思う。 「試行錯誤」を繰り返し、何度も立ち止まり、迷いながら一つのものを作り上げる。知識や経験は年を重ねるごとに深まり、その人の「年輪」として積み上がる。「熟練者」は常…

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「簡潔」に語るということが昔から苦手だった。文章を書き始めると「とりとめもなく長くなってしまう」のが悪い癖である。 昨夜東京で、数年ぶりに北海道にいた頃の友人たちと会って、旧交を温めたが、その席で、30年来の女性の友人か…

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ここ数年、お客様に「紋」をお聞きしても、ご自分の「紋名」がわからない、という方が増えた気がする。 喪服、江戸褄(黒留袖)、色留袖、色無地などは、「紋」がわからなければ、仕事には取り掛かれない。箪笥の中に「紋」の付いている…

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「ライフライン」と呼ばれるモノは何だろうか。まず電気、水道、ガス、そして通信手段である電話。今は携帯やパソコンも生活に必需なものとなった。 30年以上前、東京で暮らしていた下宿には、テレビや電話がなく風呂もなかった。冷暖…

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38度を越える日が今日で5日連続である。暑さに少し体が慣れた気がする。 「心頭滅却すれば、火もまた涼し」という諺は、恵林寺の僧「快川国師」が、織田軍に火攻めをされた際に、こう言って亡っていったことに由来する。 バイクに乗…

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例年より二週間ほど早い梅雨明けである。 甲府の気温は昨日も今日も38度を越え、灼熱地獄の始まりだ。長年、バイクに乗っているとわかるのだが、35度を越える日は「靴が溶ける」ような感覚がする。 お客様から預かった品や納品する…

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日付から

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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