今年の秋・冬ファッションの流行柄は、「タータンチェック」と「千鳥格子」。流行色は「グレイッシュカラー」らしい。「チェック」模様は私が学生だった1980年頃にも流行っていたような気がする。 思い起こしてみれば、あの当時の大…
物事を、「一旦白紙に戻してやり直したい」と思うことはよくある。多くの場合、それは難しく元には戻らない。どんなモノでも古くなれば劣化したり、使い難くなり、長持ちさせるには、それなりの手入れと「思い入れ」が必要になる。 呉服…
山形県は4つの地域に分けられる。県南部の米沢を中心とした「置賜地方」。県庁所在地のある山形は「村山地方」。新庄を中心として県北部で秋田県に隣接する「最上地方」。そして、日本海岸の酒田を中心とした「庄内地方」。県の面積はか…
果汁100%オレンジジュースの味は濃厚である。人によっては、その味よりも果汁5,6%のものの方が飲みやすいし、美味しいと感じられる場合がある。価格は、当然100%果汁の方が高い。 加工食品の場合、ジュースに限らず原材料が…
「蛙の子はやはり蛙」という諺がある。私も呉服屋を生業とする「三代目」であるが、染織の世界では、その技術を代々受け継いでいる「家」がある。 加賀友禅の作家たちにも、「親子二代」にわたる技術保存者(落款登録者)が何組か見受け…
「利益に走ればモラルはないがしろにされる」というのが、昨今の「食材偽装」問題の発覚から見えてくる。このことは、別に今新たに出てきた問題ではなく、どの業界、何の職種でも「利益」を最優先にするあまり、社会的に認められない「嘘…
年に何度か、箪笥整理を頼まれることがある。それも、亡くなった方の品物であることが多い。その家のおばあちゃんが大切に使い、保管しておいたモノである。 依頼する人は、ほとんどの場合「お嫁さん」か「娘さん」。一昔前であれば、故…
奈良の寺は「修学旅行の定番」である。東大寺(正倉院)・法隆寺・薬師寺・唐招提寺などは、誰もが一度は訪れる。 中学や高校で、事前に「歴史の下調べ」をして、旅行に備えるのだが、実際のところ生徒にはほとんど記憶に残らない。奈良…
キモノや帯のほとんどは、寸法直しや補正により再生できることを、このブログでも何回か具体的に例をあげてとりあげてきた。 だが、現代ではほとんど使わなくなってしまったモノもある。それをどのように生かすか考えなければならないの…
私たちの世代では、「一万円札」といえば「聖徳太子」を思い浮かべる。現行紙幣では「学問のススメ」の慶応大学創設者「福沢諭吉」であるが、日本史上におけるその人物の大きさを考えれば、その差は歴然であろう。 それは、「一万円」の…