バイク呉服屋の忙しい日々

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「体裁を整える」とは、外見を気にするとか、見映えを良くするという意味だが、呉服屋における体裁とは何かを考えた時、それはお客様への品物の見せ方や、誂えた品物の納め方に対する気遣いに当たるように思う。清潔で居心地の良い店舗は…

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人それぞれには好む色があり、それによって行動や心のあり様が判る。色彩心理学とは、色を使って人間の心を研究する学問。色は各々に特徴があり、そこには様々な意味合いを含んでいる。だから色からは、性格や特質を知ることが出来るとい…

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多くの日本人にとって、信仰の対象となっているのは神と仏。中には、キリスト教や他の新しい宗教と言う方も居られようが、神道と仏教が、日本人の心に息づいてきたのは、その歴史的経緯を考えても間違いないだろう。そして実はこの二つ、…

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つい、一週間前は冷房を使っていたというのに、ここ数日は、朝晩ストーブが欲しくなるような冷え込み。街を行く人の服装も、半袖から一足飛びにコートを着込む姿に変わっている。和装ならば、単衣から袷の帯付きを通り越して、すぐに羽織…

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呉服に関わっている者なら、「悉皆(しっかい)」という言葉の意味は、誰しもが当たり前に理解できるだろう。一般消費者でも、キモノに少し馴染みのある方なら、これが直し仕事全般を指していると判っている。悉皆と一口にいっても、仕事…

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道の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は(万葉集巻11・2480) 道の傍らで目立っている壱師の花(彼岸花)のように、私の恋しい妻のことを、皆に知られてしまった。これは、万葉集第一の歌人・柿本人麻呂が詠ん…

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きちんと映画館へ足を運んで、上映されている作品を見たのはいつのことだったか。その時何を見たのかも覚えていないので、相当以前のことに違いない。娯楽の少ない昭和の時代は、話題作は封切りを待ちかねて、多くの人が映画館に駆け付け…

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今月8日、イギリスのエリザベス女王が96歳で崩御された。1952年の即位から今日まで、実に70年の在位。これは、17~18世紀にフランスで君臨したブルボン王朝国王・ルイ14世の72年に次ぐ、世界史上二番目の長さである。君…

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キモノ雑誌の代表と言えば、ハースト婦人画報社の「美しいキモノ」。1953(昭和28)年の創刊以来70年近く、和の装いに関わる情報を多岐にわたって発信し続けてきた。戦後の復興が端緒に付き、ようやく人々の関心が「食から衣」へ…

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私の家の紋は「丸に五三の桐」、妻の実家の紋は「丸に木瓜(もっこ)」。どちらも、最もポピュラーな五大家紋(片喰・桐・鷹の羽・藤・木瓜)の中にある、極めてありきたりな紋である。日本の家紋は、二万種類以上はあるとされているが、…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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