東洋の魔女、柔道無差別級の王者・ヘーシンク、大会の花・チャスラフスカ、裸足のアベベ。1964(昭和39)年に開催された東京オリンピック。この選手達の姿に覚えのある方々は、もう60歳以上であろう。 5歳だったバイク呉服屋に…
1958(昭和33)年に刊行された「点と線」は、松本清張の作品の中でも、代表的な社会派推理小説の一つである。 あらすじは、情死に見せかけた殺人事件の謎を解いていく物語。事件は、博多郊外の香椎海岸で起きているのだが、犯人と…
バイク呉服屋が使うシャツには、ストライプが多い。スーツの柄もごく細い縞で、ほとんど無地にしか見えないようなものばかりである。 なぜ縞にこだわるのかと言えば、それは自分の体型のせい。ストライプは伸びやかな模様なので、太い体…
「立春大吉」と、縦書きされた符が貼ってある寺や家がある。これは、何を意味するものかご存知だろうか。「立春」とあるので、何やら節気に関わることと考えられよう。 1247(寛元5)年の立春、曹洞宗の開祖・道元が、仏法の広まり…
海老茶色の結城紬地マフラーを首に巻き、黒いダウンジャケットを羽織る。バイク呉服屋が、冬の外回りへ出かける時の姿である。 バイクの荷台には、バイク呉服屋特製の「品物預かり板」が取り付けてある。この板は、長さが1尺4寸5分(…
「通りゃんせ」は、謎の多いわらべうたである。子どもの七歳の祝いに、神社(天神様)へお参りにいく様子が唄われているのだが、唄の最後の歌詞に、「行きはよいよい、帰りはこわい、こわいながらも通りゃんせ、通りゃんせ」とある。 何…
日本人は他人に対する時に、「すみませんが」とか「申し訳ありませんが」という言葉が先に出てくる。感謝の言葉も、「ありがとう」よりも「すみませんでした」であることの方が多い。欧米人から見ると、このような日本人の姿は、不思議に…
Jリーグの試合では、上半身裸のまま声をからし続ける若いサポーターを見かけることがよくある。試合の熱気と興奮で「服なんか着ていられるか」ということだろうが、彼らは、現代の「裸族(らぞく)」と呼べるような存在であろう。 だが…
マニキュアフィンガー・ロザリオビアンコ・ゴルビー・藤稔・ベリーA・アジロン。 これは全てブドウの名前だが、皆様はいくつご存知だろうか。 マニキュアをした爪のように、細長い形をした粒が特徴的なのが、マニキュアフィンガー(赤…
大変便利なことに、読者の方がどのような言葉を検索して、このブログにたどり着いたのか、私の方でわかるようになっている。例えば、「ぐし縫い」と検索されて、このことが書かれている稿を読まれ、そこから他の稿へと進まれる方がおられ…