バイク呉服屋の忙しい日々

にっぽんの色と文様

京都駅から西陣の織屋へ行く時は、地下鉄・烏丸線に乗って五つ目の駅・今出川で降りる。そこから今出川通を西へ歩くと、大きな堀川通の交差点に差し掛かる。この角に建つ西陣織会館を見ながら、さらに西へ進むと千本通にぶつかり、そこを…

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今年のNHK大河ドラマは、源氏物語の作者・紫式部の生涯を描いた「光る君へ」。このドラマでは、政治や社会の流動期である戦国時代や幕末に題材を求めることが多く、主人公も、時代の中心的役割を果たしてきた「有名人」がほとんどなの…

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夢というものは真にあやふやなもので、その内容が記憶されることはほとんど無い。人の睡眠は、深い時と浅い時を繰り返し、どちらの状態でも夢は見ているそうだが、覚えているのは、起きる直前、即ち浅い睡眠時(レム睡眠)に見た内容であ…

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キモノが好きな方であれば、「裏優り(うらまさり)」という言葉の意味は、ご存じのはず。着姿から全く見えない羽織の裏や、ちらりとだけ覗く長襦袢や八掛に、凝った模様や上質な生地を使う。表に出るキモノや帯より、見えない裏モノにこ…

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今年の夏は特別な暑さが続いたが、ここ数年の異常な気象は日本ばかりでなく、地球規模で広がりを見せている。中でも、温暖化の進行が最も顕著な場所として注目されているのが、地球の両極・北極グリーンランドと南極大陸である。ここ半世…

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人が生きる上で、どうしても欠かせないのが、ライフラインと呼ばれる設備。電気・水道・ガスに代表されるエネルギーや水、さらに交通や通信に関わる施設が滞りなく維持されなければ、一日足りとて、平穏な日常を送ることが出来ない。思い…

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ここ数年、「金継ぎ(きんつぎ)」が静かなブームになっている。これは、破損した陶磁器を漆で接着し、そこに金や銀の粉を使って装飾を施し、修復させる技法。割れた箇所を継ぎ、欠けた部分を埋め、ヒビが入った所は補強する。古くは縄文…

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チームスポーツの世界には、ユーテリティプレーヤーとか、オールラウンダーと呼ばれる人がいる。野球では、内外野を問わず守れる選手、サッカーだと、ディフェンス・オフェンスを問わずポジションをこなせる選手が、それに当たるだろう。…

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去年(こぞ)ともに 歩きし人よ 「いない」ということ 思い知る葉桜の下(俵万智) 季節は何も無かったように巡り、また葉桜が芽吹く頃になった。去年と変わらぬ風景の中で、共に歩く人だけがいない現実。葉桜の下で、そのことを思い…

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数日前、京都の小さな工房で染めている蠟染の帯が、数点送られてきた。これは、ある取引先から、「ぜひ一度、目を通して欲しい」との依頼を受けた品物。話によると、「取引先のどなたかで、私の帯を見て頂き、気に入ったらぜひ求めて頂き…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

ご感想・ご要望はこちらから e-mail : matsuki-gofuku@mx6.nns.ne.jp

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