バイク呉服屋の忙しい日々

2018年の記事

反物を買ったお客様が、そのまま品物を持ち帰ることは、まずない。品物を売った店では、着用する方の寸法を測り、裏地を付けて仕立てを受ける。きちんと使える姿に仕上げるまでが、今の呉服屋の仕事である。 それでも十年ほど前までは、…

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東京に居を構えるうちの取引先の住所を見ると、ほとんど全てと言ってよいほど、「日本橋」の地名が入っている。富沢町・浜町・馬喰町・人形町・大伝馬町・堀留町等々。町名は違えども、どこもかしこも日本橋界隈の町ということになる。 …

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東京の地下鉄には、聞き覚えのある発車メロディを流す駅が、幾つもある。一昔前までは、構内にけたたましいベルやアラーム音が鳴り響き、乗車を急き立てていたのだが、耳慣れたメロディだと、穏やかな気持ちで発車を待てるような気がする…

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先日、久しぶりに相撲の中継を見ていて、気付いたことがある。それは、力士の廻しの色が、以前にも増してカラフルになったことだ。茶色や紫、グレーなどはおとなしい方で、金銀、黄色、コバルトブルー、臙脂、緑、赤と、色の系統も多岐に…

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夏の声を聞き始めると、ビールのCMが目に付くようになる。夕暮れ時、浴衣掛けで縁側に座り、喉を鳴らしながら一気に飲む姿を見れば、下戸のバイク呉服屋でも、「あ~うまそうだ、飲んでみたい」と思ってしまう。だが、実際に飲んでしま…

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最近すっかり、街でネクタイ姿を見かけなくなった。日中30℃近くになるこんな時期にも、しっかりとスーツを着込んでいるのは、就活中の学生くらいであろう。ハンカチを手にしながら、スマホで情報を確認し、足早に歩く。今年は空前の売…

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クロネコといえば宅急便、ライオンといえば歯磨き粉、ブルドッグといえばソース、金の鳥といえば蚊取線香。特定の動物や鳥で、消費者に特定の商品を思い起こさせるというのは、それだけそのイメージが浸透している証拠と言えるだろう。こ…

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今から5年前、2013(平成25)年とは、どんな年だったのでしょう。東日本大震災が起こってから、まだ2年。被災地の復興は、端緒についたばかりで、まだ世の中も、災害の痛みを引きずっていました。 この年は、2020年のオリン…

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「あの戦争で犠牲になった、二十万余の御霊に対しても、私たちは、平和で文化的な沖縄を築く責任を持っている。それは不可能ではない。沖縄県民には、それが出来る」。これは、琉球政府最後の主席であり、戦後初の沖縄県知事として、沖縄…

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日本の休日制度は、1876(明治9)年の太政官布告により、初めて法的に定められた。最初に対象となったのは官庁で、毎週日曜日を休日に、そして土曜日を半休としたのである。この時の週休制の導入は、欧米の制度に倣ったものだが、最…

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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